« 花粉症対策の、アトピー対策への応用 | トップページ | 羽毛布団の産地偽装問題 »

2016年5月 6日 (金)

リネン(亜麻)製品について

私はリネン製品を好んでいます。
特にリネン特有の純白が好きなのですが、ここは意見の分かれるところかもしれません。
純白が良い人と、オフホワイトが良い人とに分かれます。
今回も、私独自の(独自とまで言えるかは分かりませんが)研究者的な視点でリネンについて考察してみます。

リネンの性質

リネンはリンネルとも言います。
リネンの白色は、染色せずに漂白によって色素を落とすことにより表されています。
漂白の度によってどの程度まで白くするかを決める事ができます。
このようにして出来た白は、綿などのように染色によって表された白とは違った印象になります。
リネンの白は、余計な物のない、素朴で純粋な白色です。
純白といっても、オフホワイトまでいかなければ、様々な白さ具合があって良いと思います。

ただし、紫外線を浴びる事で経年変化によりどうしても黄色くなってしまうので、そこは仕方ありません。
リネンの特徴としては、吸湿性、放湿性が良い、引っ張り強度が強い、擦れに弱い、皺になり易いといった事が挙げられます。
綿については吸湿性はありますが、放湿性はあまりありません。

リネンの説明として良く、「リネン製品は長持ちする」という記述を見る事があります。
しかし、これには疑問があります。
確かに引っ張り強度自体は綿よりもあるようなのですが、擦れに弱いという弱点があるため、使用用途によってはすぐに破れてしまいます。
ただ、糸の性質以上に、織り方の問題もあるかもしれません。
リネンは綿と違い、太めの糸でゆるく織るのが普通です。
これが耐久性を低くしているのかもしれません。
私は安めのリネンのシーツ、枕カバーと、ベルギーリネンの掛布団カバーを2、3年で駄目にしてしまいました。一部が破れ、それがどんどん広がりました。うちの親の使っていたリネンの寝具(アイリッシュリネンのものと日本のもの)も、すぐに破れました。生地は決して薄くありません。
綿であれば私の使い方の場合、10年は持つと思います。
このように、ベッドリネンとしてのリネンには耐久性に疑問がありますが、頻繁に擦れたりしない用途(カーテンやダイニングリネン、手拭き・バスタオル用リネンなど)であれば、長く持つと思います。

平織とハッカバック織

リネンは吸湿性、放湿性に優れているため、タオル用途として適しています。
伝統的には平織やハッカバック織が用いられています。
ハッカバック織とは、生地の表面に凹凸を出す織り方です。
綿のタオルであれば、パイル織やワッフル織が主流ですが、リネンではより薄く、シンプルなものが主流です。
パイル織のようにボリュームを出してしまうと、毛羽立ちが多く出てしまうという事もあります。
綿であってもパイル織のタオルは毛羽立ちが出て、使っているうちに綿のゴミが脱落していきます。
リネンはより、毛羽が多く出るらしいです。
また、生地を薄くすることにより嵩張らず、乾きも早くなるという利点があります。
その代わり、バスタオルやフェイスタオルなどで薄いものでは使用後は水が飽和してビチャッした感じになります。
その中でもハッカバック織であれば、平織と比べて吸水性が向上しているので、よりタオルに向いていると思います。
日本でハッカバック織のリネンを扱っているところは私が探した限りでは以下の店のみです。
http://caitlin.jp/
平織もしくはハッカバック織のタオルは、パイル織やワッフル織と比べて耐久性が高いと思います。
特にパイル織は、洗濯の度に綿が脱落するし、次第にへたってきます。

産地とメーカーの紹介

リネンは産地によって呼称が変わります。
リトアニアリネン、ベルギーリネン、アイリッシュリネンが代表的です。
アイリッシュリネンはリネン製品の最高峰と言われますが、原料自体はフランスやベルギーのものを使っている事が多いそうです。
北アイルランドでは伝統的にリネン製品が作られており、その技術の高さからリネン製品のブランドとなっています。有名なリネンメーカーの一部を以下に挙げます。
トーマスファーガソン社
http://www.fergusonsirishlinen.com/index.asp
アルスターウィーバーズ社
http://www.ulsterweavers.com/
トーマスファーガソン社によるダマスク織のリネンはアイリッシュリネンを象徴するものだと思います。
ダマスク織とは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E7%B9%94
対してアルスターウィーバーズ社のポップで明るい様々な絵柄の入ったキッチンリネンは同社独自のものだと思います。日本でも売られており、恐らく人気があります。
トーマスファーガソン社の製品も輸入されていますが、取り扱い会社は極少ないです。私が調べた限りでは以下の会社で取り扱っています。
http://arabia.co.jp/
アイリッシュリネンの特徴としては、麻製品特有のチクチク感や毛羽立ちが少なく、滑らかで洗練された印象があるという事です。麻の硬さやゴワゴワ感もほとんどありません。皺にもなりにくいかと思います。逆に麻特有の素朴感が欲しければ、リトアニアリネンの方が良いかもしれません。

ベルギーリネンやフランスリネンも、高い品質で知られています。
以下に紹介するリベコ ラガエ社の製品については、個人的には、アイリッシュリネンと品質の違いは判りません。
ただし、フランス的な感性が加わるので、デザイン的な違いはあります。
アイリッシュリネンと比べてより多彩な色使い、カジュアルさ、親しみやすさを感じます。
日本で有名なメーカーは、リベコ ラガエ社です。
公式ページ http://www.libecohomestores.com/linen-en.htm?cu=euro&un=mete&si=euro
日本公式 http://www.libeco.jp/

リトアニアリネンは、上の二つのリネンと比べると価格は手頃です。
麻らしい硬さや素材感はありますが、それが逆に良い部分でもあります。
素朴なリネンということであれば、リトアニアリネンが良いと思います。

« 花粉症対策の、アトピー対策への応用 | トップページ | 羽毛布団の産地偽装問題 »

住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: リネン(亜麻)製品について:

« 花粉症対策の、アトピー対策への応用 | トップページ | 羽毛布団の産地偽装問題 »