製品レビュー

2017年6月 8日 (木)

空気清浄機の比較

私は花粉症対策のために空気清浄機(日立製EP-LVG70)を購入し、使用しています。
その感想と、他社製品との比較についてここでは書こうと思います。
まず、花粉症対策としては空気清浄機は有効です。
部屋の換気をした後に窓を閉め、空気清浄機を回して清浄してしまえば、私の場合、花粉の症状はあまり出なくなります。
今回は空気清浄機の選び方、メーカーごとの違いについて書きます。

日立LVG70のデザインは良いです。
前面は全面ガラスパネルで、各種表示はインジケーター式、操作はタッチパネル式です。
重量はありますが横移動できるキャスターが付いていますし、本体左右に取っ手があるので持ち運びは割と容易です。
背面吸気なので若干、壁と離して置く必要はあります。
上位機種のLVG90との主な違いは、ターボ運転時の風量がLVG90のほうが大きい事と、プレフィルター自動おそうじ機能がLVG90にしか付いていない事です。LVG90のほうが奥行きが大きいです。水タンク容量に違いはありません。
ターボ運転とは最大運転のことで、それ以外の弱~強運転の能力に関してLVG70とLVG90で違いは無いようです。

ターボ運転は結構な音がしますので、同じ部屋にいると煩いです。
強運転だと、同じ部屋に居ても問題ない程度の煩さである代わりに空気が一周して清浄完了するまで時間がかかります。
6帖の部屋で使っていますが2、30分かかります。
LVG90のターボ運転はLVG70のターボ運転と比べて能力が上がる代わりに、仕様を見る限りでは騒音もさらに上がります。

プレフィルターの自動おそうじ機能については、私はLVG90を持っていないので使ったことはありません。
ただLVG70でもプレフィルターの掃除はあまり面倒では無いと思います。
部屋の掃除のついでに濡れぞうきんで、フィルターを軽く擦るだけで埃が綺麗に落ちます。
このフィルターに限りませんが、フィルターの汚れは掃除機のブラシではなく濡れぞうきんで擦る方法でも綺麗に落ちます。
空清のみであれば普段の手入れはプレフィルターの掃除だけなので、メンテナンスは最も簡単な部類だと思います。
ダイキン製のものは電気集塵式のために本体内部が汚れやすく、それだけユニットの手入れが必要です。※現行品は改善されています。
その代わり集塵フィルターの交換時期を延命する仕様らしいです。

この日立製の空気清浄機はパナソニックやシャープ、ダイキン製などのようにナノイーとかプラズマクラスターなどのイオン放出(?)機能は無く、単純に埃を取り除き脱臭するだけです。
また、パナソニック製は風量の段階が3つしかなく、日立製の「強」風量に相当するものが存在しません。
一番使い勝手が良いのが「強」風量だと思うので、そこはマイナス点だと思います。
爆音であるターボ運転を使わない場合には中運転を使うことになり、その場合日立製の強運転よりも運転能力が落ちます。
ダイキン製は日立製よりも一段階多い5段階です。
花粉に関しては、パナソニック製は前面下部に吸引口を設定したり、排気口のルーバーを工夫したりして花粉吸入効率を高める工夫をしています。恐らく各社の中でもっとも花粉除去にこだわっています。実際の効果は私には分かりませんが。
日立製にも花粉モードはありますが特にそういった工夫は見られません。

日立製を使っていて疑問に思うのは、通常の空清モードではフラップ(排気口)が真上を向き、斜め前方に向かないことです。
真上へ排気するだけだと、部屋の隅まで空気循環が起きにくい気がします。
実際に6畳の部屋の端付近にこの空気清浄機を置き、私自身は反対側の端付近に居るとき、空清モードでは「強」風量であっても風を感じません。
しかし、花粉モードとPM2.5モードではフラップが斜めになり、「中」風量であっても部屋の反対側まで風を感じます(ただし6畳の部屋)。しかし問題として、これら花粉モードとPM2.5モードでは風量の手動調整が出来ません。
花粉モードでは、開始時点の数分は強風量で回され、部屋の空気循環を促してセンサーを花粉に反応させる仕組みなのですが、センサーが赤まで反応しない限り、その後中風量に落ちてしまいます。
私の場合ではオレンジまでの反応になることが多いので、そうすると中風量に落ちたまま回され、清浄に時間がかかります。
花粉が多い時期はセンサーは赤まで反応しますが、オレンジから赤になるまで時間がかかるため、センサーがオレンジ止まりのうちに中運転まで落ち、その後しばらく経って赤に変わり、強運転に戻るという有様です。
センサー感度を最高にしてもこの症状は変わりません。
花粉モードのプログラムをもっと実用的なものに変えるか、もしくは手動で風量の調節を行えるようなシステムにしたほうが良いと思います。

まとめると、日立製の空気清浄機は、フラップ(排気口)が斜めになる花粉モードまたはPM2.5モードでは安定して強以上の風量が出ず、通常の空清モードではフラップが上向きになります。つまり遠くまで風を届かせる事が苦手かもしれず、その場合は広い部屋の清浄に向かない、もしくは時間がかかります。ただし部屋の中央付近に置くのであれば、この空清モードでの上向きフラップはむしろ適していると思います。
パナソニック製であればターボ風量を使って斜めフラップでの運転が可能なので、うるさいであろう事は差し置いて遠くまで風を飛ばせるという基本的な目的は達成できます。ただしパナソニック製の運転プログラムは、本体を部屋の端付近に置いて使うことを想定して作られているので、逆に部屋の中心付近に置いて使うには向きません。一応、手動で「におい・煙」用運転を選択すればフラップは上向きになるので使えないわけでは無いと思いますが。
ダイキン製は手動でフラップの向きを変えられる機種があるようです。
シャープ製はちょっと特殊で、後ろにやや傾いた上方排気で、壁沿いに気流を流すというスタイルのようです。
どこまで遠くまで風が届くのかは分かりませんが、この場合設置場所は厳密に壁際(多少隙間を空けた)に限定されます。
※空気清浄機の機能については、モデルによる違いもあると思うので、再確認を勧めます。
加湿機能に関してですが、日立製は水タンク容量が少なめな点が注意点です。

ここまで書いてきたように、各社それぞれ利点と欠点があるように思います。
シャープは良く分からないので除くと、私が選ぶなら手入れが簡単なパナソニックか日立だろうと思います。
ナノイーやプラズマクラスターに関してはどこまで効果があるのか良く分かっていないので、おまけと考えたほうが良いでしょう。
しかし、ダイキンのストリーマに関しては本体内部での処理なので効果はありそうです。
最後に、集塵フィルターと脱臭フィルターはタバコの環境だと寿命が大幅に減るので買い替えサイクルが短くなります。
香料などが充満する環境でも脱臭フィルターの寿命が大幅に低下します。

2016年6月 4日 (土)

エアコンの選択におけるポイント

過去の経験から、エアコンの選択における注意点を書きたいと思います。
メーカーが多数あって、どれを選んだら良いか分からないというのはエアコンに限った事ではありません。
今回は、エアコン選択に関わる私なりのポイントを挙げます。

基本的に、上位機種ほどエコ性能が上がる

そのため、ランニングコストも考慮すると、上位機種と下位機種のトータルでのコスト差は縮小します。
例えば、本体価格+10年分のランニングコストをトータルのコストと仮定し、比較すれば良いと思います。
年間の消費電力目安を参考にできます。

温度感知センサーは、どの場所の温度を測るようになっているか

センサーがエアコン周辺の温度しか感知できないタイプだと、人の居住スペースの温度を正確に測る事ができません。
冬は、部屋が温まっていない内にすぐに暖房が停止してしまう、といった事になりかねません。
エアコンは部屋の上部に付きますが、暖かい空気も部屋の上部に溜まる性質があるため、センサーは人の居住スペースの温度よりも高い温度を検知し易いです。
逆に夏は、冷えすぎる事が考えられます。
そのため、リモコン側にも温度感知センサーがついていて、人のいるところの温度を測れるようになっているもの、もしくは、人の居住スペースの温度を感知するセンサーが本体に付いているものから選ぶ事をお勧めします。

気流にこだわったモデルと、そうでないモデルがある

気流にこだわったモデルは、吹き出し口のフラップが大きかったりして、部屋の遠くまで気流を届ける事を意図しています。
暖房時は下向きに吹き出し、冷房時は上向きに吹き出すのが理想的な気流です。
どの機種も吹き出し口の上向き、下向きと言う調整はできるので問題は無いのですが、気流にこだわったモデルでは、大きなフラップを利用して、更に厳密に気流をコントロールしようとします。

気流にこだわったモデルの中には、天井に沿った気流と、エアコンの下方に向けた、背面の壁に沿った気流を同時に流し、部屋を包み込むような感じの気流を作ろうとするものがあります。
エアコンの風が直接人に当たらないので良いのですが、エアコンの下方に障害物があるとその機能が上手く機能しません。

このように、気流にこだわった機種の中には特殊な気流の出方がするものがあり、その場合は設置要件を確認する事が重要です。
ただし基本的には、もし暖房を使うのであれば、エアコンの下方の、特に近い所には障害物は無い方が良いです。
暖房は下向きに流すのがベストなので、障害物があると、その気流が遮られるからです。
暖房を上向きに出すと、人の居住スペースである部屋の下方まで暖かい空気が降りて来ません。
結果、部屋の上方に暖かい空気が溜まる事になり、頭の部分が熱くて足の方が寒いと言った、のぼせる感じになります。
私の家ではどうしてもエアコンの下方に家具を置かなければならない状況だったのですが、冬の暖房時には上に書いた通りの状況になりました。
サーキュレーターを導入し、天井に向けて風を当てたりと色々工夫しましたが、駄目でした。
このようなケースでは、恐らくシーリングファンが最も適しています。
仮に障害物は無く気流に問題は無くとも、シーリングファンを導入する事で暖房効率を高める事ができると思います。

音圧(dB・・・デシベル)

各メーカーのカタログのスペック表には、dBの表示があると思います。
これはエアコン運転時の音の音圧を表すものです。
この数値は、エアコン運転時の音のうるささの一つの目安にはなるかと思います。
ただし同じ音圧でも、高い音か低い音かの違いでもうるささの感じ方が異なるので、音圧だけでうるささの判断はできないようです。
室内機と室外機の双方に、表記があります。

エアコン室内機の設置場所

エアコンの下に障害物がある場合は注意すると言った事は、上で書きました。
部屋のどこに設置するかですが、部屋が長方形の場合、短辺の端に設置して、対角線上に気流を送る形がベストだと思われます。
エアコンは、エアコン正面から見て横方向に気流を流す事が苦手です。
そのため、長辺の端に設置するよりも、短辺の端に設置する方が、部屋全体をカバーし易いと思います。
もう一つは、冷気や暖気の入り易い窓に沿って気流を流せる位置に設置するというやり方です。
大きな窓がある面と、もうひとつの面の交差する位置に、窓側に向くようにエアコンを設置します。
こうすることで、窓から入る冷気、暖気を素早くブロックする事ができるようですが、効果の程は良く分かりません。

室外機の設置場所

室外機の設置場所は、夏に日光が長時間当たらず、通気性の良い所が良いと思います。
熱交換した空気を外に出さなければいけないので、室外機前方のスペースは確保する必要があります。
また、室外機の運転音はうるさいので、隣接した家の迷惑にならない位置が望ましいと思います。
隣接した家の窓に近いなどの場合は注意が必要です。
同じ理由で、自宅の寝室に近すぎても良くありません。
また、室外機の出す風が、隣接した家の窓などに当たる位置は良くありません。

2016年6月 2日 (木)

電気ヒーターの比較

電気ヒーターは電気のエネルギーをそのまま熱に変換します。
ガス暖房やエアコンと比べて、得られる熱量あたりのコストはかなり高くなります。
そのため、部屋全体を温める用途には向きませんが、局所暖房としてであれば優れた特徴があります。
次に、各電気ヒーターの特徴を述べます。
また、グラファイトヒーターとシーズヒーターの違いについて、私の感じた事を後半で述べます。

カーボンヒーター
カーボンヒーターは、通常の(従来の)電気ヒーターと比べ立ち上がりが速く、同じ消費電力でも体感で暖かく感じるという特徴があります。
発熱体が太陽光色に光り、目の前が暖かくなります。
エアコン暖房でもあまり暖かく感じないという人に適していると思います。
火の近くにいるような感じなので、暖房器具の中では最も暖かいと感じると思います。
勿論、目の前しか熱くなりませんので部屋全体を温める用途には不向きです。
エアコンと併用するのがお勧めです。
ヒーターから出た熱は横に広がりづらく直進に近い形で放射されるので、ある程度離れても暖かさは感じる代わりに、熱の当たる範囲(横幅)は狭いです。
体から短い距離のところに置いていると、体の一部分にしか熱が当たらない上、長時間そのままにしておくと低温やけどを起こしそうなほど熱くなります。
そのため、体から90~100cm程度離して置くのが良いと思います。そうすると体全体に熱が当たる感じになります。
発熱体が自然に壊れやすい、衝撃に弱い、水に弱い、といった事があります。
また、火事にならないように、目の前には物を置かない等の注意が必要です。
グラファイトヒーター
カーボンヒーターの一種ですが、発熱体にグラファイト(黒鉛)を使っています。
通常のカーボンヒーターよりも遠赤外線の量が多いという事です。
スイッチオンから全開になるまでの立ち上がりはカーボンヒーターより速く、コンマ数秒です。
通常のカーボンヒーターと比べて耐久性が上がっているという情報もありますが、定かではありません。ただ日本製グラファトヒーター採用のものはその部分だけ2年保証にしている製品を見かけることから、それなりの耐久性はあるのではないかと推定はできます。
その他の性質は、カーボンヒーターと同じです。
通常のカーボンヒーターとの値段の差があまり無いのであれば、グラファイトヒーターをお薦めします。
シーズヒーター
ニクロム線を金属管で覆ったものを発熱体としています。
カーボンヒーター系よりも発熱体が丈夫で、水にも強く、耐久性があります。
その代わり即暖性に劣ります。
私が購入したアラジンのシーズヒーターAEH-S802Nは、全開温度になるまで3分前後かかりました。
遠赤外線の発生量が、電気ヒーター中もっとも多いらしいです。
グラファイトヒーターとシーズヒーターの比較を、記事の下方に書きます。
セラミックファンヒーター
電気を熱に変換したものを温風として出すものです。
温風として出すために、少しは部屋全体を温めやすいという意見もあるかもしれませんが、エアコンとは比べるまでも無く、非力です。
小さい部屋ならば適しているかもしれません。
実際に使った事はありますが、カーボンヒーターのように体を直接温める訳では無いため、寒がりの人であれば、温風を体に直接当てるとむしろ寒いと感じるかもしれません。
脱衣所に置いた事がありますが、風呂上りには風が当たってむしろ寒かったです。
勿論、消費電力を上げればそれだけ暖かくはなりますが、そもそも「風」というものは体にとっては寒いものです。
体を直接温めるならカーボンヒーターが適している上に、小さい部屋を温める用途であっても、カーボンヒーターとセラミックファンヒーターで、そんなに効率は変わらないと思います。
オイルヒーター
部屋全体を温めるための電気ヒーターです。
器具全体から出た熱が上昇し、自然対流によって部屋を暖めるという仕組みです。
電気なので、コストが高く付きます。
しかしエアコンと比べて風が出ない、乾燥しない、ガスファンヒーターのように空気を汚さないなどの特徴のあるクリーンな暖房です。
部屋を暖めるには時間がかかります。
オイルヒーターを有効的に使える部屋は、断熱性が高く、あまり大きくない部屋です。
また、熱が部屋上部にたまり易いと思われるので、シーリングファンがあればより良いと思います。
部屋全体を温める暖房の中でも、クリーンな暖房が良いと言う事であればオイルヒーターは選択肢に入りますが、ガス温水式床暖房のほうが、初期導入コストはかかりますが、ランニングコスト、即暖性の面で優れています。
パネルヒーター
パネル状の発熱体から、前面と上面に熱を出すことで、前面暖房と部屋全体の暖房を兼ねようとしたものです。
カーボンヒーターとオイルヒーターの中間と言う事もできそうですが、オイルヒーターに近いです。
私が購入したエレクトロラックスのパネルヒーターは、前面はあまり暖かくならず、主に上面から熱が出ます。
恐らく、他のメーカーのパネルヒーターも似たようなものだと思われます。
そのため、体を直接温める作用を期待する事はできません。カーボンヒーターとは全くの別物です。
とすればオイルヒーターのように部屋全体を温める用途で使う事になります。
シーリングファンとの併用をお勧めします。

グラファイトヒーターとシーズヒーターの比較

私が所有しているグラファイトヒーターはアラジンのAEH-G900N、シーズヒーターはアラジンのAEH-S802Nです。
同等のW数で運転し、比較しました。
シーズヒーターは遠赤外線の放射量が多いため、同W数での比較であれば、シーズヒーターが最も暖かいという意見がありますが、実際にグラファイトヒーターとシーズヒーターを使って比べた身からすると、グラファイトヒーターの方が明らかに暖かいです。
体を直接温める作用はグラファイトヒーターの方が強いです。
手をヒーターの目の前に翳してみると、グラファイトヒーターは火に手を翳しているような強い熱さを感じ、シーズヒーターはぼんやりとした柔らかめの熱を感じます。
熱の届く距離も違い、グラファイトヒーターの方が遠くまで熱が届きます。
シーズヒーターは体の近くに寄せないと暖かく感じません。
確かに、グラファイトヒーターの熱さはジリジリとした熱さにも結び付くので、それがデメリットと言えばデメリットです。
シーズヒーターにはそのような熱さは無く、柔らかく感じられますが、同時に、暖かさも明らかに落ちます。
勿論、長時間使用していての感想です。
また、シーズヒーターは「熱の当たりは柔らかいが、じわじわと後から温まってくる」という感じでもありません。
寒いものは寒いままです。
遠赤外線の量はシーズヒーターの方が多いと聞くのですが、発熱体の温度はシーズヒーターのほうが低いため、それが体感温度の低さに影響しているのでしょうか。

私が購入したアラジンのシーズヒーターは、有名なコロナやダイキンのシーズヒーターよりも安いものですが、基本的な性能は変わらないかと思います。
耐久性はシーズヒーターが優れていますし、水のかかる恐れのある所ではシーズヒーターが良いかもしれません。
しかし、特に寒がりの人であれば、明快な暖かさの感じられるグラファイトヒーターがお薦めです。
カーボンヒーターの特徴はグラファイトヒーターの特徴とほぼ同じですが、グラファイトヒーターの項目に書いた通り、積極的にカーボンヒーターを選択する理由はありません。

部屋を暖める能力の違いについて

私は科学の知識に関しては素人なので参考程度に聞いてもらえればと思います。
良く、カーボンヒーターはハロゲンヒーターや従来の電気ヒーターに比べて遠赤外線の発生量が多いという宣伝文句を聞きます。
他の電気式ヒーターに関しても、同じ消費電力でも暖かさが違うといった宣伝が出回ります。
しかし、消費電力が同じならどの電気式ヒーターでも発生する熱量は同じで、部屋を暖める能力に関しては同じなのではないかと思います。
実際に、「従来の電気ヒーター」「グラファイトヒーター」「パネルヒーター」「セラミックファンヒーター」で同じ部屋を暖めて、暖める能力の違いについて比較した経験がありますが、これらのヒーターの間に部屋を暖める能力の違いは感じられませんでした。
しかし、各ヒーターから発生する熱を、体に直接当てた時の体感の暖かさは全く異なります。
これは前述したとおり、同じ消費電力ならシーズヒーターは寒く、カーボンヒーターは暖かく感じます。
従来の電気ヒーター(ニクロム線が露出したヒーター)の体感での暖かさは、両者の間に位置すると思います。

つまり、遠赤外線の量云々の宣伝文句については、体に直接当てた際の体感での暖かさのことを言っているのであって、実際に発生する熱量と、部屋を暖める能力に関してはどのヒーターでも同じではないかと思います。
そのため、主に部屋を暖める目的でヒーターを買われる場合は、最も安い電気ヒーターでも同じ消費電力なら能力は変わらないという事が言えそうです。

部屋を暖める専用のヒーターとしてはパネルヒーターとオイルヒーターがありますが、これらのヒーターの利点は最大出力が1200W程度あること、そしてカーボンヒーターのような強い放射熱を発生させないため火事の危険が少ないということです。
良く、ヒーター本体から上に出る熱で部屋全体の空気を対流させるという宣伝がされますが、これについては疑問です。
シーリングファンがあるならともかくとして、ヒーター本体から熱が上るだけでは部屋の上部に熱が溜まるだけのような気がします。
そのため、基本的にはこれらのヒーターでも、同じ消費電力での部屋を暖める能力は、他のヒーターと変わらないと結論付けて良さそうに思います。

まとめ

局所暖房としては、グラファイトヒーターが優れています。
空気を温めず、体を直接温めるので、部屋の換気をしながらでも使えます。
隙間風の吹く、低断熱の部屋でも関係なく使えます。
一瞬で暖かくなるなど、利便性が高いです。
デメリットは、近距離の使用では、ヒーターを長時間付けていると熱が当たっている部分が熱くなり過ぎる事ですが、これはヒーターを離すことで解決します。
首振りはお勧めしません。
ヒーターが体の方向を向いていないと、全く暖かくありません。
水の当たる恐れのある場所ではシーズヒーターも選択肢に入ります。

高断熱の部屋や小さい部屋を暖める用途にも、一応電気式ヒーターは使えます。
その場合は基本的にはどのヒーターを使っても暖房効率は同じに思いますが、カーボンヒーター(グラファイトヒーター)に関しては放射熱の直進性が高く、近くに燃えやすい物を置かないなど一応の配慮は必要です。
電気ヒーターやシーズヒーターでも配慮は必要ですが、カーボンヒーター系ほど前面は熱くならないので、それだけ火事の危険性は減ります。
パネルヒーターとオイルヒーターは、高出力可能かつ火事の危険性が最も低いという利点がありますが、即暖性には劣り、人を直接暖めることはできません。また、高価です。
セラミックファンヒーターは、人によっては寒いと感じる可能性があるのでお薦めはしません。