パソコン

2020年11月16日 (月)

UiPathメモ

RPAツールであるUiPathについてのメモ書きです。
私はプログラミングは素人ですので、初歩的な内容も記載しており、中には間違った情報もある可能性があることご了承ください。言語はVB.NET、使用ツールはUiPath Studioです。

・新規のファイル(xamlファイル)を作成する場合は、基本的にフローチャートにすれば良いと思います。シーケンスを用いる場合は、フローチャートの中に置きます。

・UiPath Studioの「ファイルを実行」では、現在のファイルを実行。「実行」の場合は、プロジェクトが実行されます。デバッグは動作確認に使用し、動作は遅くなります。

・「実行(プロジェクトを実行)」では、初期設定では「Main.xaml」ファイルが実行されます。「ワークフローファイルを呼び出し(invoke workflow)」アクティビティで、xamlファイルから他のxamlファイルを呼び出し実行できます。初めに実行されるファイルから他のxamlファイルをこれによって呼び出すのが通常です。

・UiPathのプロセスを多重実行したい場合は、テンプレートの「バックグラウンドプロセス」で作成したものが可能。これはUI操作アクティビティが除かれています。つまり、UI操作が含まれるプロセスは一つしか実行できない仕様です。

・変数の型を指定する際、既定のリストに無い型については参照リストから選択します。私が良く使う型としては、List、Datetime、TimeSpan、Double、Browser、UiElement、DataTableなど。参照リストでこれらの型名を検索できます。.NETの型の場合(この例ではList, DateTime, TimeSpan, Double, DataTable)は、ネットで「.net 型名」で検索し、名前空間を把握しておけば参照リストから正確に選択できます。例えばListの場合は、「System.Collections.Generic」が名前空間なので、参照リストの中のこの項目下(mscorlib→System.Collections.Generic)にあるList<T>が該当します。BrowserやUiElementなどはUiPathの型であり、その場合は、参照リストの中でUiPathの文字がある項目内から型名を探します。ListやArray、Dictionaryなどについては、中身の型も選択します。また、変数はアクティビティ内の所定の欄で「Ctrl+K」で作成することもでき、その場合は初めから適当な型になっています(コレクション型を指定する欄ではICollectionが設定されるがListに変えたりはしている)。

・List型の場合、変数を設定した時に規定値として「New List(of 型名)」と入力することで使えるようになります(代入でも良い)。型名には、Listの中身の型名を入れます。初期値として予め要素を入れる場合は、後に続けて「from {リスト内容}」と記述します。例えば「New List(of String) from{"aa","bb","cc"}」などとします(string型の中身の場合)。

・変数のスコープは、出来るだけ狭い範囲にします。ファイル全体をスコープにする変数(グローバル変数)は少なくした方が管理しやすいです。

・VB.NETのコードでは、大文字と小文字を区別しません。

・良く使う型変換について a変数を変換するとして
文字列に変換・・・a.ToString 整数(Int32)型に変換・・・CInt(a) 浮動小数点数(Double)型・・・CDbl(a)
CIntでは、小数点以下が四捨五入ではなく銀行丸めになります。四捨五入をする場合はmath.round(a, 少数部に残す桁数, MidpointRounding.AwayFromZero)を使います。Double型では、小数部のある数値を扱いますが、日常使う10進法の数値を表すには精度が完全では無い場合があるため、10進法数値の正確な計算が必要な部分ではDecimal型を使います(計算速度は遅くなる)。

・レコーディング機能について
レコーディング機能を利用すると、いちいち自分でアクティビティを配置しないので楽ですが、自動で生成されたセレクターの内容は適宜変える必要があります。
ベーシック・・・アクティビティごとに完全セレクターを生成する。コンテナを使用せず、アクティビティを配置する。
デスクトップ・・・コンテナを作り、その中にアクティビティを配置する。それらのアクティビティは部分セレクターを持つ。
WEB・・・ブラウザ内の操作のみを対象とする。ブラウザコンテナを生成する。

コンテナとは・・・「ウィンドウにアタッチ」「ブラウザーにアタッチ」「アプリケーションを開く」「ブラウザを開く」などで生成されます。指定した「ウィンドウ」または「ブラウザ」内で、複数の操作を行うためのもの。

一つのウィンドウまたはブラウザ内で複数の操作をする場合はコンテナを生成したほうが便利かと思います。また、ウィンドウやブラウザコンテナは、全く同一のセレクターのものが複数あったとしても識別できる利点もあります。
例えば、コンテナ内に配置しないアクティビティの場合、セレクターのみで操作対象を判別します。この時、全く同一のセレクターを持つ要素が複数あった場合は、どちらを操作対象とするかが不安定です(一番最近アクティブになった方を操作対象とすると思われます)。
それに対してコンテナの場合は、コンテナ要素を一度指定してしまえば、他に同一のセレクターを持つ要素があっても指定したコンテナを識別できます。コンテナを指定する時は、目当てのコンテナを指定できるように工夫する必要がありますが、一度指定しまえば他の同一セレクターを持つウィンドウやブラウザーと混同されることはありません。つまり、コンテナの生成は、確実に特定のコンテナ内で操作を行いたいという目的に適しています。
また、ブラウザコンテナの場合は、一度ブラウザを指定しまえばURLが変わって当初のセレクターから変わっても同じブラウザ内で操作を実行できます(ウィンドウコンテナについては未確認)。
速度を検証しましたが、一つのコンテナ内で部分セレクターを持つアクティビティを複数配置する場合と、コンテナを作らずアクティビティを配置する場合とでは私が試した限りでは誤差の範囲でした。

・セレクターについて
セレクターはUI要素を特定するためのものです。トップレベルのセレクター要素(<wnd>や<html>)と、その下のセレクター要素に分けられます。完全セレクターにはトップレベルが含まれ、部分セレクターには含まれません。コンテナは、トップレベルのセレクター要素を持ち、コンテナ内に配置されるアクティビティは部分セレクターを持ちます。ただし、コンテナ内に配置されるアクティビティに完全セレクターを持たせることも出来ます。その場合は、アクティビティを実行してもコンテナ内に要素が見つからなかった場合、コンテナ外で同一のセレクター要素がある場合に操作対象とするようです。
自動で生成されるセレクターは必ずしも適切なもので無い場合も多いため、適宜変える必要があります。それはUI Exploreで行います。セレクターには信頼性の違いがあり、できるだけ信頼性の高いものを指定することが大事です。詳細はhttps://docs.uipath.com/studio/lang-ja/docs/about-selectors
セレクターにはワイルドカードや変数が使用できます。ワイルドカードとは、例えば「*」を使用することで、0文字以上の任意の文字を表すことができます。変化する文字列を*で置き換えることで対応できます。変数を使用する場合は、例えば以下のようにします。
以下はメモ帳のセレクターです。
"<wnd app='notepad.exe' cls='Notepad' title='無題 - メモ帳' />"
このタイトルに変数を入れたい場合、
"<wnd app='notepad.exe' cls='Notepad' title='"+変数名+" - メモ帳' />"
のようにします。
セレクターは文字列ですので「"(ダブルクォーテーション)」で囲い、それに変数を&か+で連結します。
これはアクティビティのプロパティパネルから行った方が良いと思います。セレクターエディターやUIExploreではセレクター文字列は"で囲まれていない表示となっています。また、変数を入れると、セレクターエディターやUIExploreが使えません。
また、セレクター内の特定の文字についてはエスケープ文字を使用する必要がありますが、自動で要素を検出した場合は自動でエスケープ文字が使用されています。

・要素を見つける際の挙動
UI操作アクティビティは設定されたセレクターに基づいて要素を見つけようとしますが、その際の挙動について記します。
完全セレクターを持つアクティビティに関しては、まずトップレベル(最上階層)のセレクター要素を見つけようとします。見つかった後、その中で下層のセレクター要素を見つけようとします。つまり、初めにセレクターが合致したウィンドウやウェブページの中で、目的の要素を探そうとします。
トップレベルのセレクター要素が同じものが複数ある場合(例えば、同一URLのウェブページが複数開かれている場合)、そのうちの一つの中でしか最終目的の要素を探そうとしません。この例で言うと、複数の同一ウェブページの中のどれかにのみ最終目標の要素が存在する場合は、要素を見つけられない可能性があります。これを避けるには、コンテナを使用したり、探す対象のウィンドウやウェブページを予めアクティブにしておくこと等が考えられます。「アクティベート」アクティビティでは、指定の要素をアクティブにできます。
「要素を探す」アクティビティで見つけた要素をUiElement変数に入れた場合は、そのUI要素は無条件で識別されます(一度指定したコンテナが無条件で識別されるのと同様)。同一セレクター要素が他にあっても、同一のトップレベルセレクター要素が他にあっても識別されます。

・ブラウザ操作について
UiPathではIE、Chrome、FireFox、Edgeが操作できます。IEはデフォルトで操作できますが、その他のブラウザにはブラウザ拡張を入れる必要があります。UiPath Studioの「ツール」からインストールできます。
ただし、IEのUI操作が最も安定しています。ChromeやFireFoxは、ブラウザとして認識せずにUI操作が出来ない時があります。その場合は一度ブラウザを「ウィンドウを閉じる」で閉じたり、ブラウザ自体をtaskkillコマンドで強制終了(コマンドプロンプトで「taskkill /IM chrome.exe /F」)したりした後に再起動することで直ることがあります。
または、予めブラウザに複数のプロファイルを設定しておき、それぞれにブラウザ拡張をインストールしておき、どれかが失敗したら別のプロファイルで試すということも可能かと思います。ただしChromeは複数のプロファイルが起動した状態では初めに起動したプロファイルでしかUI操作は出来ない仕様です。
Edgeに関しては最も不安定かと思われます。私の環境では認識できませんでした。
このようにIEが一番UI操作は安定していますが、ブラウザ自体のパフォーマンスはChromeやFireFoxなどのほうが上かと思います。
独自にブラウザごとのUI操作の速度検証をしたのですが、速い順にIE、Chrome、FireFoxとなりました。

ブラウザを開く時は通常、「ブラウザーを開く」アクティビティを使用します。プロファイルを指定したりシークレットウィンドウを開いたりなどの設定を付加する場合は、「プロセスを開始」で引数を渡します。
「ブラウザーを開く」でのプロパティについて説明します。「新しいセッション」は、IEのみで有効な設定で、新しいセッションでページを開きます。ただしWindows10でそれが動作するかどうかは未確認です。新しいセッションを使用すると、複数のユーザーで同じサイトにログインできたりします。通常は必要ないかと思います。また、ミスなのか、「新しいセッション」の項目のFalseとTrueが逆になっています(2020.11現在まで)。Trueにしたい場合はFalseにしてください。デフォルトではFalse(表示上のTrue)です。chromeやfirefoxで新しいセッションを利用する場合は、別のプロファイルを作ればそれが別セッションとなります。また、FireFoxの場合は「Multi-Account Containers」というアドオンも利用できます。プライベートウィンドウ(シークレットウィンドウ)も別セッションとなります。
「通信方法」は、通常はそのままで良いです。既定ではネイティブです。WebDriverは、WebDriverをインストールすることで使用可能になります。しかし、私の検証した限りではWebDriverは非常に遅いです。WebDriverの特徴としては、ヘッドレス(非表示)で実行できる点です。ヘッドレスでも遅いことに変わりはありません。
「非表示」は、IEのみで有効な設定で、ヘッドレスと同じ意味かと思います(詳しくは分かりません)。ただし特定のUI操作が伴うと非表示は解除されます。

2017年11月22日 (水)

ゲーミングPCの選び方・安く買う方法

ゲーミングPC、3Dゲームをするためのパソコンの選び方について私なりの方法を書きます。
2017年11月時点の記事です。

目次
メーカー製かBTOショップ製か
ゲーミングノートPCについて
スペックについて
 CPU
 グラフィックボード(GPU)
 構成例
 SSDについて
具体的な注文の仕方(カスタマイズの仕方)
ゲーム用液晶ディスプレイ(ゲーミングモニター)について
ゲーミングノートPCの選び方

メーカー製かBTOショップ製か

基本的にゲーミングPCではデスクトップ型のBTOパソコンがお薦めなのですが、大手メーカー製のデスクトップ型ゲーミングPCも選択肢になります。
BTOパソコンでおすすめのショップは「おすすめのBTOパソコン」を参照してください。
大手メーカーとはこの場合、海外メーカーのDELL、HP、Lenovoなどです。
デザイン面で個性的、癖の強いものが多いです。
そういったメーカーごとの特徴や付加価値に価値を見出せる人向けです。
使われている部品の品質が分からないことが欠点で、BTOショップのほうが部品に透明性があってカスタマイズ性も高いので、品質面を含めて納得した構成にしやすいです。
価格に関しても大手メーカー製のPCは概ね高めなのですが、レノボに関しては例外でデスクトップ型、ノート型どちらもおそらく最安値のモデルを揃えており、価格重視の方には選択肢になるかもしれません。
http://kakaku.com/pc/desktop-pc/itemlist.aspx?pdf_ma=35&pdf_Spec075=1&pdf_Spec101=2
http://kakaku.com/pc/note-pc/itemlist.aspx?pdf_ma=35&pdf_Spec070=1&pdf_Spec301=14.5-16,16--
ただし価格の割安性はモデルごとに違うかもしれないので、ちゃんと価格を精査したほうが良いのと、部品の品質に関してはあまり期待しない方が良いと思います。

ゲーミングノートPCについて

次にゲーミングノートPCという選択肢についてです。
冷却性、拡張性、使用できる画面の大きさ、コスパ、これらの観点から見るとデスクトップ型のPCのほうが良いことは確かです。
特に拡張性に関して、ノートPCの場合はグラフィックボードの換装が出来ないので、デスクトップ型のように将来グラフィックボードを換装して性能を向上させる、という事ができません。
性能に関しては、ノート型のほうが大きく劣るという事はありません。
一昔前と違い、デスクトップ型に搭載するグラフィックボードとあまり変わらない性能のものを搭載できるようになったためです。
ただし、デスクトップ型と近い性能の場合、ノート型のほうが価格が少し~ある程度高くなります。
画面に関しては大きくても17型程度であり、液晶の種類に関しても高価な製品を除いてIPS液晶が多く、これは発色は良いのですが、FPSに適した応答速度の速い液晶が良いという場合には、その要求に応えられません。
ノート型の利点は省エネ性とコンパクトさです。
上記を理解したうえでなら、ゲーミングノートも選択肢になります。
ゲーミングノートの選び方に関して詳細は当ページ最後のゲーミングノートPCの選び方を参考にしてください。

スペックについて

肝心のスペックについて解説していきます。
ノート型パソコンのスペックに関しては少々異なるところもあるため、のちほど別の項目を設けます。特にCPUに関してはデスクトップ用とは型番が異なります。
しかし基本的なことは共通なので参考になると思います。
どんなスペックのパソコンにするかを決めるためには、パソコンでプレイしたい(プレイする予定の)3Dゲームをいくつかピックアップし、推奨動作環境を調べてみるのがまず一つです。
ゲームによって要求されるスペックが大きく違います。
軽い3Dゲームの場合、グラフィックボードが載っていない一般のノートPCでもプレイできる場合もありますが、グラフィックの綺麗な最新の3Dゲームにはグラフィックボードが必要です。
ただし公式に載っている推奨動作環境は不正確な部分が多いため、ネットを検索して、個人のブログなどに載っている、実際に検証されているデータを調べてみるのが良いと思います。
例えばこのCPUとこのグラフィックボードの組み合わせの場合、中くらいの画質で何fps出るか、といったようなデータです。
画質に関しては好みですが、fpsに関しては基本的に60fps程度を安定的に出せるレベルを目安にすると良いです。
fpsとは一秒間に何フレーム描写できるかを表す数値で、これが高いほどヌルヌルとカクツキ無く映像が動きます。
最低fpsと平均fpsが分かる場合には、例えば平均で60fps程度であっても、最低で60fpsを大きく下回るような場合、「負荷のかからない場面では問題なく動くが、負荷のかかる場面ではfpsが大きく落ちる」というようなことが想定されます。
60fpsを安定的に出すには最低fpsで60fpsを大きく下回らないことがポイントです。
一般の液晶ディスプレイは60fpsが上限なので、60fps以上を出せるスペックであっても意味がありませんが、高リフレッシュレート(144Hzなど)対応のゲーミングモニターを導入すれば、60fpsを大きく超えるfpsでプレイすることが可能です。
ただしfpsは画質とのトレードオフであるため、負荷の重いゲームで高画質で高fpsを出そうとすると、相当なスペックが要求されます。
導入するパソコンのスペックでは高fpsは出せないという場合に高リフレッシュレート対応のモニターを買っても無駄になるだけです。
ただし特別ハイスペックのパソコンでなくても、低負荷の3Dゲームや、画質を落としたプレイの場合は高fpsは出しやすいです。
一般的な3Dゲームの場合、公式に載っている推奨動作環境は、フルHD解像度の中間~高画質で60fps程度を安定的に出せる程度のスペックを想定していることが多いと思われますが、一概には言えませんので注意が必要です。

スペックで重要なのはCPU、グラフィックボード、メモリです。
まずはグラフィックボードの性能がゲーム性能の中心と考え、この性能を引き出すのがCPUの役割と考えれば分かりやすいです。
どちらか一方の性能が高すぎても、もう片方がボトルネックとなるのでそれ以上のゲーム性能にはなりません。
そのためCPUとグラフィックボード(とメモリ)のバランスが大事ですが、CPU性能が高い分には、そのCPU性能を活用できる余地があるので無駄になりにくいです。

ゲームプレイ中は他に作業はしないという場合は、ゲームを動かせるスペックだけを考えていればいいのですが、ゲームと同時にブラウザを立ち上げたり、実況を録るといった場合にはそれだけ余裕を持ったスペックにする必要があります。
メモリに関しては中くらいの負荷のゲームで8GB、高負荷のゲームで16GBが目安ですが、ゲームと同時にそれらの作業をする場合には16GBが目安です(特にブラウザでタブを複数開いたりする場合)。
実況を録る場合には、CPUもやや余裕を持った性能のものにするほうが良いです。
次に各スペックについて詳しく解説します。

CPU

Intel(インテル)のCore iシリーズと、AMDのRyzenシリーズがあります。
Intelが第8世代のCoffeeLake(コードネーム)を発売する前は、IntelとAMDどちらが良いかということはあったのですが、IntelがCoffeeLakeを出してからはこのCPUのアドバンテージが優っています。
※2018年10月現在、AMDの第二世代Ryzenが出ているので、こちらも検討できます。
2017年11月現在では、このIntelの新CPUがお薦めなのですが、BTOショップではまだ旧世代の第7世代(Kabylake)採用パソコンが主流なので、できればCoffeeLake採用のものが出てくるのを待ってから購入することを勧めます。
ただし、出初めは価格が高いことが多いので、第7世代(KabyLake)の上位CPUと価格が変わらないのであれば、どちらが良いかは微妙なところです。
例えば第8世代Core i3-8100は第7世代Core i5-7500と同程度の性能、
第8世代Core i5-8400は第7世代Core i7-7700に迫る性能です。
待てるなら、第8世代CPU搭載パソコンの価格が落ち着いてからがタイミングとしては良いと思います。

IntelのCore iとAMDのRyzenの一般的な違いは主に以下です。
・Intelはシングルスレッド(1コア)の能力が高く、スレッド(コア)数は少ない。AMDは逆にシングルスレッド性能が低めでスレッド数が多い。
・省エネ性(ワットパフォーマンス)はIntelが優れてる。
マルチスレッドに最適化されたソフト上(動画のエンコードなど)ではRyzenの性能が高く、シングルスレッドが大事なソフト上(多くの3Dゲームなど)ではIntelの性能が良いということになります。
特に3Dゲーム上で高fpsを出そうと1コア、1スレッドの能力の高いIntelのほうが有利ですが、60fpsではAMDであっても十分に性能を発揮できるというデータをよく見かけます。
ただし例えばマインクラフトなど、マルチスレッドに最適化されていないために少ないコア(スレッド)数しか使えないにも関わらず、MODを導入することでCPUの負荷がかなり高くなりうるようなケースでは、1コア(スレッド)あたりの性能が重要になるためIntelのほうが適しています。
総じてIntelのほうが様々なゲームに対応しやすいと言えます。
AMDのRyzenの利点は、スレッドが多いために実況動画の録画などをゲームと併用してもパフォーマンスが落ちにくい点、また、その後の動画編集のエンコードにおいて速度が速い点です。
しかしIntelのCoffeeLakeでは各シリーズのコア数が増えたためにIntelの弱みが大きく解消され、逆にRyzenのアドバンテージが低下しました。

CoffeeLakeの型番は「Core i3-8100」「Core i5-8400」「Core i7-8700」のように、型番の後半が8000番台となります。
「Core i7-8700K」のように型番の最後にKが付くモデルはオーバークロック(OC)可能モデルですが、OCしなくとも定格での動作周波数が高くなっており、1スレッド(コア)あたりの性能が高くなっています。
発熱と消費電力はその分高めとなるのと、CPUクーラーは付属していないので、BTOショップでこれらのCPUを選択する場合には別途オプションで有料のCPUクーラーを選択することになります。
また、CPUのOCを行う場合はマザーボード(チップセット)には「Z」シリーズを選択する必要があります。
Core iシリーズの性能はCore i3<Core i5<Core i7となり、同じシリーズの中ではCore i5-8400<Core i5-8600Kのように、型番の後半の数値が大きいほうが高性能です。
Core i3に関してはエントリー上位レベルの性能であり、3Dゲーム用としては従来力不足だったのですが、CoffeeLakeのCore i3は前世代(KabyLake)のCore i5と同等の能力があるので選択肢に入ります。
Core i3の下位のPentiumでも軽い3Dゲームなら動かせる可能性があります。
ノート用のCPUに関しても同じようにCore i3~Core i7がありますが、デスクトップ用とは性能が異なるため後述します。

グラフィックボード(GPU)

グラフィックボードのブランドにはnVidiaのGeForceとAMDのRadeonの2つがあります。
現時点ではnVidiaのGeForceのほうが3Dゲームでパフォーマンスが発揮しやすいため、基本的にはGeForceのものをお薦めします。
ゲーミングPCではGeForceのグラフィックボードを採用したものが主流です。
AMDのRadeonは3Dゲームよりもむしろ動画再生に定評があります。
しかしRadeonでは3Dゲームに適さないというわけではなく、3Dゲームのみをメインとする場合にはGeForceのほうがコスパが良い傾向にあるということです。
ただし値段次第ではRadeonのほうが得という場合もありえます。

現時点(2017年11月)では、3Dゲーム用として出されているGeForceのグラフィックボードは主に以下です。
エントリークラス
・GTX 1050
・GTX 1050 Ti
ミドルクラス
・GTX 1060 3GB
・GTX 1060 6GB
ミドルハイ
・GTX 1070
・GTX 1070 Ti
ハイエンド
・GTX 1080
・GTX 1080 Ti

ミドルクラスの「GTX 1060 6GB」であれば概ね最新の3DゲームのフルHD、中~高画質で60fps出せますので、コストと性能のバランスを考える方には「GTX 1060 6GB」あたりは一つの候補です。
注意として、「GTX 1060 3GB」は搭載しているビデオメモリが少なめなため、ゲームによってはパフォーマンスが6GBモデルよりも落ちます。
エントリーの「GTX 1050」「GTX 1050 Ti」については最新の3Dゲームは厳しいので、軽~中負荷の3Dゲーム向けです。「GTX 1060」との性能差が大きいです。
「GTX 1050 Ti」のように末尾にTiがついているモデルは、少し性能の良いモデルです。
「GTX 1070」は最新の3DゲームのフルHD、高~最高画質で60fps出せる程度です。
「GTX 1080」はフルHDの60fps出せれば良いという人にはややオーバースペック気味で、WQHD解像度でのプレイや、60fpsを超える環境でのプレイが視野に入ってくる程度です。
ゲーミングノート用のグラフィックボードに関しても、これらと同じ型番のものが搭載されますが、多少性能は落ちるようです。

グラフィックボードの性能を引き出すのはCPUの役割ですから、次に、これらのバランスを考えます。

構成例

スペックの構成の一般的な目安を記します。
ミドルクラス・・・最新の3DゲームのフルHD、中~高画質で60fps出せる程度
CPU:Core i3-8100 またはワンランク上のCore i3-8350KもしくはCore i5-8400
グラフィックボード:GTX 1060 6GB
メモリ:8GBまたは16GB
ミドルハイ・・・最新の3DゲームのフルHD、高~最高画質で60fps出せる程度
CPU: Core i5-8400 またはワンランク上のCore i5-8600K(仮にCore i5-8500が発売されればこれが有力な選択肢になります)
グラフィックボード:GTX 1070
メモリ:16GB
ハイエンド・・・WQHD解像度でのプレイや、60fpsを超える環境でのプレイが視野に入ってくる程度
CPU: Core i5-8600Kまたはワンランク上のCore i7-8700
グラフィックボード:GTX 1080
メモリ:16GB

ゲームによってはCPU負荷の高いものがあったり、逆にCPU性能はそれほど必要なくプレイできたりと様々ですが、概ね以上のような組み合わせであればバランスが良いと言えます。
CPUは複数の選択肢を示しましたが、初めに挙げているのが丁度バランスが良いであろう選択肢、その次に余裕を持った性能の選択肢を挙げています。
また、これよりもCPU性能が高くても問題ありません。
CPUの性能を高くしておけば、将来グラフィックボードを換装しても、性能的に釣り合いが取れるので、その際にCPUのほうも換装する必要がなくなります。
一方でグラフィックボードの性能のほうが高い場合は、少し無駄が出ます。
グラフィックボードは性能向上が早い傾向にあるため陳腐化も早く、無駄に性能の高いものを買っても数年後には価値の低下が大きいです。
数年後にCPUを換装してグラフィックボードの性能に合わせようとしても、CPUの性能向上は一般的にグラフィックボードよりは早くはなく、規格上も概ね同世代のCPUへしか換装が出来ないため、最新世代のCPUへ換装するということ自体ができません。
なので構成のバランスとしては、CPUとグラフィックボードの性能のバランスを取った構成、または将来のグラフィックボードのアップグレードに備えてCPUにワンランク上のものを備えた構成、のどちらかがお薦めです。
また、グラフィックボードはCPUに比べて価格が高い割に陳腐化が早いことから、経済性を優先させるならハイエンドではなくそこそこの性能のもの(GTX 1060 6GBまたはGTX 1070)を買っておくのが良いと思います。

SSDについて

ゲームに直接関係のある部分ではないのですが、高速ストレージ(記憶装置)としてSSDを導入することでパソコン作業全体が高速化されます。
ゲームに関してはロード時間の短縮に繋がります。
2017年11月現在、以前よりは良くなったものの供給不足によりSSDの価格が高くなっています。
SSDは必ず必要というものではないため、これを導入するかはユーザーの判断に任せられます。

容量に関しては250GB程度、500GB程度、1TB程度があります。
基本的にSSDはHDDよりも高価で、大容量のものを導入しにくいです。
また、SSDにデータを詰め込むと速度低下の原因となります。
全容量の半分程度までがデータを入れる目安ということも聞きます。
仮に60%までデータを入れるとして、250GBのSSDの場合は150GBまでデータを入れられます。
OSやその他のプログラム分を考慮すると、250GBのSSDには50GB程度の3Dゲームが2本入る計算になります。
その他にも入れたいデータがある場合は、もっと余裕が無くなりますが、プログラム以外の保存用データであれば、SSD以外にHDDを用意して、そこに保存することができます。
SSDとHDDを併用する構成では、SSDが高価であるゆえの容量不足を、安価で大容量のHDDで補うことができます。
プログラムをSSDに、保存用データをHDDに保存すれば、プログラムは高速で使うことができるので、パソコン全体の速度をあまり落とさず、SSDの恩恵を受けることができます。
ゲームのインストールデータに関してはHDDに保存するとSSDのメリットを生かせなくなりますが、SSDの容量が足りない場合にはHDDにインストールする選択肢はあります。
SSDに何本もの(最新の容量を食う)ゲームを同時に入れたい場合は、250GBだとやや厳しいので500GB以上のSSDが良いでしょう。
SSD+HDD構成のもう一つのメリットは、SSD容量に余裕のある場合には、SSDとHDDにまたがって同じデータを保存することにより、データのバックアップを行うことができる点です。
このような利便性から、SSDとHDDを併用する構成は一般的となっています。

SSDのメーカーは複数あり、品質も異なることから、おすすめのメーカーを信頼性の観点から紹介します。
一番のおすすめはWD Blueです。次点でCrucialのMX300です。
廉価品ではWD Greenがおすすめです。
SK Hynixやサムスンは信頼性には劣ると思いますが、メーカー名無記載のものよりは良いかもしれません。
SSDの品質の目安の一つとなるのがSSDに使われているNANDフラッシュメモリのメーカーです。
WDのSSDには東芝との協業運営の四日市工場製のNANDフラッシュメモリが使われており、CrucialのSSDには米マイクロン製のNANDが使われています。これらの信頼性は高いです。
とはいえショップでのゲーミングPCのカスタマイズでは選べるSSDの選択肢が限られます。
メーカー名無記載のSSDについては、品質への期待はしないほうが無難です。

具体的な注文の仕方(カスタマイズの仕方)

デスクトップゲーミングPCのおすすめの店については「おすすめのBTOパソコン」を参考にしてください。
BTOショップ以外では海外メーカー製も選択肢としてあります。
ここでは、BTOショップにおけるカスタマイズの仕方について解説します。
例として、おすすめのBTOショップの一つであるツクモのG-GEARのカスタマイズ項目を見てみます。
2017年11月時点で、「G-GEARレギュラー」の、「チップセット: H270」「CPU: Core i7-7700/7700K」「グラフィックボード:GTX 1060」に該当する「G-GEAR GA7J-E91/T」を見てみます。
チップセットはマザーボードの機能の目安となるものですが、CPUのオーバークロック(OC)をしないのであれば「H270」のようなHシリーズで十分な機能があります。OCする場合はZシリーズでなければ出来ません。
Hシリーズはメインストリーム向け、Zシリーズはヘビーゲーマー向けだと言えます。
CPUに関して、ツクモは現時点では第8世代(CoffeeLake)のCPU採用モデルは少ないようで、このモデルは第7世代(KabyLake)であることに注意してください。

「G-GEAR GA7J-E91/T」のカスタマイズ項目
OS: 通常はそのまま、Windows10 Homeで良いです。
Office/セキュリティソフト:必要に応じて
CPU: K付きのモデルに変更すると、性能アップしますが別途CPUクーラーが必要です。
CPUクーラー:K付きのCPUを選択した場合に必須なのと、通常のCPUの場合でもCPUクーラーをここで選択することにより、CPUクーラーをCPU付属の安物からアップグレードすることができます。冷却性、静音性が向上するので予算に余裕があれば選択しても良いです。安い方の「EVERCOOL製ヒートパイプ式CPUクーラー」でも十分にアップグレードになります。
CPUグリス:ここはCPUクーラーの次にCPUの冷却性に直接影響を与えます。CPUクーラーの静音性にも寄与するかもしれません。このオプションの優先度はCPUクーラーの次で良いと思います。
メモリ:必要に応じて
グラフィック機能:注意として、ツクモの場合は標準で「GTX 1060 3GB」が選択されています。予算を削るならその選択肢もありですが、「GTX 1060 6GB」のほうが安定的にパフォーマンスを発揮します。
無線LAN:無線LANを使うとしても、ここで選択するよりは別にUSB型無線LAN子機を買った方が安いです。
SSD: 必要に応じて。標準で選択されているのが「【無償アップグレード】 240GB (WD GREEN SSD / SATA 6Gbps)」となっており、上位グレードを選択すると、割高になってしまうことに注意してください。
増設SSD:2つめのSSDを搭載する理由が通常はありません。
ハードディスク:容量は必要に応じて。SSDを搭載する場合でHDDをデータ保存用として使う場合には、5400~5700rpmの低速回転版HDDが安定性、省エネ性、静音性の面で優れているためお薦めです。メーカーはどこでも良いですが敢えて言うなら信頼性では(悪い)シーゲート<WD<東芝(良い)。
パーティション分割:特別必要ありませんし、必要でも後から実行できます。
追加ハードディスク:2台目のHDDを載せる方に。1台目のHDDのバックアップにも使えます。
光学ドライブ:ここでブルーレイドライブを選択すると、ブルーレイディスクをデータのバックアップディスクとして活用できます。
3.5ドライブベイ:カードリーダーを追加したりできます。
LEDファン:好みで。
電源ユニット:ここは解説が必要なのですが、必要な電源容量は主にCPUとグラフィックボードの消費電力量で決まります。選択したCPUとグラフィックボードの「TDP」を調べ、以下の計算式にあてはめます。
(CPUのTDP+グラフィックボードのTDP+100)÷0.6=?
CPUがCore i7-7700K(TDP91W)でグラフィックボードがGTX 1060(TDP120W)の場合、
(91+120+100)÷0.6≒518
となります。
これが必要な電源容量の目安なのですが、これは余裕を持った数値なため、これより少し低くても問題ありません。
ただしCPUとグラフィックボード以外に多くの電流を食う要素(HDDをいくつも積むなど)がある場合には、その分だけ電源容量に余裕をもっておく必要があります。
また、将来的にグラフィックボードを上位のグレードに換装したいという場合には、その分電源容量に余裕を持っておく必要があります。
容量以外の要素として、電流の変換効率があり、BRONZE認証やGOLD認証という形で表されます。
BRONZE<SILVER<GOLD<PLATINUM
の順に右に行くほど効率が良くなり、発熱と消費電力が少しずつ抑えられます。
長くパソコンを使っていると消費電力の差が積み重なり、ランニングコストの差が生まれます。特に3Dゲームをするとなると、消費電力量が大きく、消費電力の差が響きやすいです。
そのため価格次第ですが、大きな価格差が無い場合にはGOLD認証程度の電源を選択しておくことはおすすめです。
入力機器:ツクモの場合はキーボード&マウスはオプションです。
周辺機器:普通は必要ないと思います。周辺機器として液晶モニターを選択できるショップもありますが、別々で買うのとどっちが安いかはまちまちです。

以上、ざっと説明しました。

ゲーム用液晶ディスプレイ(ゲーミングモニター)について

FPSなど、映像の応答速度が重視されるゲームを主にプレイするのであれば、ゲーム用として売られているゲーミングモニターが適しています。
ゲーミングモニターにはTNパネルという種類の液晶が使われており、これは発色性能と視野角では他の種類のパネルに劣るものの、速い応答速度(映像の遅延が少ないこと)が特徴です。
ゲーム用として特にうたわれていないTNパネル採用モニターもあり、そちらでも応答速度が速いことに変わりはありませんが、ゲーム用モニターのほうが、ゲームに適した機能が色々と付いています。
特に、オーバードライブと言って、応答速度を通常よりも速めることのできる機能が付いているのですが、ものによってはこの機能を使うと映像が破綻する場合もあるようです。
普及価格帯のゲーミングモニターでのお薦めは例えば以下のようなものです。
Viewsonic
http://kakaku.com/item/K0000881148/
ASUS
http://kakaku.com/item/K0000874256/
AOC
http://kakaku.com/item/K0000917335/
概ね15000円前後です。
在庫状況、価格によってお薦めは変わります。
以下のページからゲーミングモニターを探すのが便利です。
http://kakaku.com/pc/lcd-monitor/itemlist.aspx?pdf_Spec032=1&pdf_Spec038=1&pdf_Spec301=21.5-25

60fpsを超えるフレームレートでプレイしたい場合で、パソコンのスペックも60fps以上を出すのに十分な場合は、価格は高くなりますが144Hz対応のゲーミングモニターを検討すると良いでしょう。

速い応答速度よりも、映像の画質を優先したいという場合は、IPSもしくはVAパネル採用の液晶が選択肢になります。
IPSパネルはもっとも発色と視野角に優れますが、バックライト漏れが少しあり、黒の表現がVA液晶よりも苦手でコントラストはVAより低くなります。
VAパネルは発色と視野角においてはIPSとTNの中間ですが、コントラストにもっとも優れ、黒い(暗い)映像が得意です。
どちらが良いかは一概に言えませんが、明るく鮮やかな映像を綺麗に映したいときはIPSパネル、暗い映像を綺麗に映したいときはVAパネルが適しています。
一般的なパソコン用ディスプレイとしてはIPS液晶が主流ですが、3Dゲームユーザーとして暗い表現の多い洋ゲーを多くプレイするのであればVA液晶が適しているかもしれません。
IPS、VAパネルの中でもいくつか種類がありますが選択肢は限られます。
3万円以下の普及価格帯の液晶ディスプレイの場合、IPSパネルはLG製のAH-IPSパネル、VAパネルはAUO製のAMVA+パネルが良いでしょう。

IPS液晶とVA液晶の一般的なモニターのおすすめは液晶ディスプレイ(モニター)内の液晶ディスプレイのおすすめに挙げています。ゲーム用途であればそのうちの23~24型のものが良いと思います。
また、そちらのページではPC用ディスプレイの一般的な解説をもう少し詳しく記しています。

フリッカーフリーのものを選ぶと、目への負担が多少は少ないかもしれません。
従来のPWM方式のバックライトだと、高速で明滅することにより明るさを調節するため、それがチラつきとして目の疲れに繋がりやすい可能性が示唆されています。
フリッカーフリーのものだと、バックライトの明滅を伴わないDC方式で明るさの調節を行います。
現在はフリッカーフリーのディスプレイが主流ですが、フリッカーのあるタイプのディスプレイもまだ存在します。
ディスプレイをモニターアームに取り付けたり、壁掛けしたりする場合には「VESAマウント」対応のものを購入してください。
ディスプレイ本体にスピーカーが付いていないものもありますが、その場合、別途スピーカーを用意してパソコンに繋ぐことで音は出ます。
ヘッドフォンしか使わない場合はどちらのスピーカーも必要ありません。

ゲーミングノートPCの選び方

最後に、ゲーミングノートPCの選び方を解説します。
ゲーミングノートのスペックについてですが、グラフィックボード(GPU)に関してはデスクトップ用と同じ型番のもの(GTX 1060など)が搭載されています。
同じ型番でもデスクトップ用より性能は多少落ちますが、大きくは違わないようです。
なのでグラフィックボードに関してはデスクトップ用と概ね同じ選び方で良く、選ぶ目安としては
・エントリークラスの性能なら「GTX 1050 Ti」がおすすめ
・ミドルクラスなら「GTX 1060 6GB」が安定
・ミドルハイなら「GTX 1070」
という感じになります。

CPUに関しては事情が異なり、ゲーミングノート用に使われるCPUは現時点(2017年11月)で「Core i7-7700HQ」と、ワンランク下の「Core i5-7300HQ」の2種が主で、HQ型番となります。
20万以上のノートでは「Core i7-7820HK」のような、7700HQより更に少し性能の良いCPUが使われるようになります。
これらゲーミングノートに使われるCPUは、一般用のノートパソコン用CPUとは異なり、3Dゲームや動画編集などハードな使い方に対応できるハイパフォーマンスCPUです。
ただし型番を見てもらえればわかりますが、これらのCPUは現在(2017年11月)第8世代が発表されていないため、第7世代のCPUの型番となります。
第8世代が発表されれば大きく性能が向上する可能性がありますが、現時点では第7世代しか選択肢がありません。
これらのCPUの性能に関しては、デスクトップ用CPUより大きくは劣らないものの、少しは落ちます。
例えば「Core i7-7700HQ」であれば、デスクトップ用CPUである「Core i7-7700」の動作周波数を落として発熱を抑えた製品と言え、10~20%ほど性能が落ちます。
「Core i5-7300HQ」もデスクトップ用CPUである「Core i5-7500」に比べて同じ程度性能が落ちます。
ゲーミングノートの中には、このようなデスクトップ用CPUである「Core i7-7700」「Core i7-7700K」のような無印型番、K型番のものをそのまま搭載しているものもありますが、発熱への懸念があるのと、冷却性を確保するためのファンの騒音値が大きいのではないかという懸念があります。

ちなみにHQ、HK型番のCPUであってもデスクトップ用CPUより発熱は低いものの、一般向けのノートPCのCPU(U型番)よりは発熱は高いため、ファンの騒音値は高くなる傾向にあると思います。
また、ゲーミングノートは全体的に消費電力が高めとなるため、外出先に持っていき、バッテリーのみでゲームをプレイしようとしても長くは持ちません。
ノートとしては重量が重い傾向、バッテリー駆動時間の短さなど理解した上で購入検討してください。

CPUとグラフィックボードのスペックについては解説しました。
次にこれらのスペックの構成例を記します。
エントリークラス
CPU: Core i5-7300HQ
グラフィックボード:GTX 1050またはGTX 1050 Ti(価格差が少ない場合、後者がおすすめ)
メモリ:8GBまたは16GB
ミドルクラス
CPU: Core i5-7300HQまたはCore i7-7700HQ(余裕があれば後者)
グラフィックボード:GTX 1060 6GB
メモリ:8GBまたは16GB(ミドルクラスからは余裕があれば16GBがおすすめだが後から自分で増設することも多くの場合可能)
ミドルハイ
CPU: Core i7-7700HQまたはCore i7-7820HK(余裕があれば後者)
グラフィックボード:GTX 1070
メモリ:16GB
ハイエンド
CPU: Core i7-7820HK
グラフィックボード:GTX 1080
メモリ:16GB

では実際に製品を探します。価格コムで検索するのが便利です。
http://kakaku.com/pc/note-pc/itemlist.aspx?pdf_Spec070=1&pdf_Spec301=14.5-16,16-
ここのフリーワード検索で、希望のグラフィックボード名(GTX 1060など)を入れて検索します。
ただしGTX 1060の場合、メモリ量の3GBとか6GBとかまでは絞れないので、ここは個別の製品のホームページで確認する必要があります。
液晶サイズも希望のものを指定できます。
検索結果が表示されたら、好みのモデルを探します。
価格コムではCPUの性能の目安となる「CPUスコア」を製品ごとに掲載しており、これも参考にできます。
ストレージに関しては当ページで解説しましたが、「SSD 250GB(程度)+HDD」の構成、または「SSD 500GB(程度)+HDD」の構成がコスパ良く使いやすい構成です。
SSD 120GB(程度)はおすすめしません。
液晶の種類はいくつかありますが、これは製品ごとにホームページで確認する必要があります。液晶の詳細は当ページの「ゲーム用液晶ディスプレイ(ゲーミングモニター)について」が参考にできますが、IPSパネルなら発色が良い代わりに応答速度はTNパネルに劣り、TNパネルは発色に劣る代わりにFPS向きの応答速度の速さがあります。
製品ページにて液晶パネルの種類(TNやIPS)が書いていない場合はTNパネルの可能性が高いです。

メーカーでは「HPの価格コム限定モデル」「Lenovo」「Frontierの価格コム限定モデル」あたりが安い傾向です。
DELLはInspironシリーズなら物によっては安い時があるようです。
逆にMSIやASUSは高めですが、品質や付加価値面での利点があるかもしれません。
品質的にどこがどうこうという事ははっきりとは言えませんが、私が選ぶなら安くて信頼性もありそうなところとして「HPの価格コム限定モデル」か「Frontierの価格コム限定モデル」、あたり、または「TSUKUMO」に良いものがあれば、そのあたりを選びそうです。
ただし、価格は変動する可能性があるので、価格の比較は自ら行ってみることを勧めます。

価格コムに載っていないもので有名なものとしてはRAZER BLADEシリーズがあります。
https://www2.razerzone.com/jp-jp/
「ハードウェア」→「システム」でゲーミングノート一覧が見られます。
ただし「BLADE STEELTH」に関しては、小型のモバイル用ゲーミングノートという位置づけですが、CPUが「Core i7-7500U」となっており(現時点)非力ですので軽い3Dゲーム以外には向きません。
グラフィックボードは外付けが必要になります。

2017年11月19日 (日)

おすすめのBTOパソコンショップ

2017.11初稿 2020.12加筆

ここではおすすめのBTOパソコンのメーカー(店)を理由付きで紹介します。
初めに申し上げたいのですが、お薦めのパソコンを紹介するサイトは多数ありますが、その多くはアフィリエイトを主目的としているもので、記事の内容はいい加減なものが多いと感じます。
そのような状況の中、私は少しでも正直なレビューを上げたいと思いブログ記事を書かせて頂いています。当ブログもアフィリエイトを張らせて頂いていますが、主目的は、人々の役に立つ情報を提供することです。ただし、あくまでも個人的な見解が含まれるのと、最新の情報を反映していない場合もありますので、参考程度にして頂ければと思います。

おすすめのメーカーを紹介しているウェブサイトが信頼できるかどうかは、メーカーを薦める「理由」を具体的に挙げられているかどうかで判断するのが良いと思います。また、単純ですが、文章量の多いサイトのほうが信頼できる傾向にはあると思います。

BTOパソコンで良くお薦めに挙げられるのはドスパラであり、「コスパが良い」お店としてとても良く紹介されています。しかし、少し調べればコスパはそこまで優れていないことは分かります。逆に、「コスパはやや劣る」お店として良く挙げられているツクモのほうが、コスパは優れています。コスパが優れているだけでなく、使用しているパーツの品質も優れています。
この事から見れば、アフィリエイトを主目的としてまともに調査をしないで記事を書いているサイトがとても多いことが分かると思います。
ただし、私はあくまでもサイトから得られる情報(部品の良し悪し、価格、保障期間など)での比較しかしていませんので、目に見えない情報(お店の対応の良し悪し等)の比較は行えないことはご了承ください。また、少し古い情報も載っているかと思いますが、全体の傾向としては変わらないと思います。それでは、本題に入ります。

ゲーミングPC(3Dゲーム用PC)か、軽い作業用の一般用途のPCかで選び方は若干異なりますが、概ねおすすめのメーカーは同じです。
現時点でのBTOショップのおすすめは以下の通りです。
万人におすすめできる店としてはツクモフロンティア
やや玄人向けの店としてはパソコンショップセブンレインテイクワンストーム

後者のやや玄人向けの店は、カスタマイズ自由度の高い店となります。
部品にこだわりたい方に向いていますが、PCケースの選択肢がいくつかあることが主な利点です。
カスタマイズ自由度が高い以上、選択難易度はやや上がります。

また、ここでのおすすめ以外の店、ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房についても触れます。ただし、ドスパラに関しては一般用PC(グラフィックボードの載っていない非ゲーム用)では価格コム限定モデルで安いものがあり、手ごろな価格で一般用BTOパソコンを求める方には一つの選択肢です。
ただし安さの代わりに電源の品質を犠牲にしていることに注意してください。電源のグレードを上げるとツクモのBTOパソコンとあまり変わらない価格になります。
ゲーミングPCのガレリアに関しては、ケースの仕様が変わり、14cm大型ケースファンが採用されていたり、ケースに関してはこだわりが見られるので、少しおすすめ度が上がりそうです。

良いパソコンを自分で選ぶ際の目安としては、品質と価格のバランス以外に、冷却性、拡張性、静音性など、PCケースに関する要素もポイントです。
基本的には12cm以上の大型ケースファン(シャーシファン)を複数搭載できる(している)パソコンがお薦めです。
大型のファンだと小型のファンに比べて、同じ風量(冷却性)なら静音性が高くなり、同じ静音性なら風量が大きくなる傾向があります。
小型のファンで冷却を高めようとすると、回転数が上がり、結構うるさくなります。
大型のファンは冷却効率が良く、静音にも寄与しやすいということです。
ただしBTOパソコンの中でもスリムタワーモデルの場合、12cm以上のケースファンを搭載することは基本的に出来ないので、ミニタワーまたはタワー(ミドルタワー)型が選択肢になります。

タワー型とミニタワー型の違いは、大きいか小さいか、拡張性の程度、マザーボードの種類(タワー型はATX、ミニタワーはMicro-ATX)の違いですが、価格はミニタワー型のほうが安いことが多く、拡張性もある程度あるので、一般用途(オフィス、ネットサーフィン、動画編集など)であれば適しています。
グラフィックボードも十分に載せられることがほとんどですが、3Dゲーム用途などグラフィックボードをフルに使い、発熱が多い用途の場合は、タワー型(ミドルタワー型)のほうがより適しているとは言えます。

万人におすすめできる店

ツクモ(TSUKUMO)

ツクモは万人にお薦めしやすい店としてまず挙げられます。
カスタマイズ項目における部品(パーツ)の選定(選択肢)が良く、メーカー名無記載の部品、いわゆる目隠し部品がほとんどありません。
標準で選択されている部品は、安くても信頼性のあるものが多く、オプションとして選択できる部品は高品質です。
特徴的なのは、メモリにSanMax製のものを使用していることですが、これに関してはここまで高品質である必要は無いと思うことはあります。
SSDは一番安い選択肢がWD Greenシリーズで、信頼性のある廉価モデルの代表だと思います。その上はWD Blueシリーズで、これは私のお薦めでもあり、さらにcrucial製などが選択肢としてあります。
電源は安いものだとCWT製やAntec製で、これらは安くても一定の品質があると思われ、オプションでは高品質なSeasonic製が選択できます。
PCケースに関しては、一般用(非ゲーム用)のタワー/ミニタワー型(エアロストリームという名称のシリーズ)は前後に12cm静音ファンが標準でついており、サイドパネルに空気穴が無いタイプとなります。
サイドの空気穴がないと冷却にはやや不利ですが、音漏れを抑えられるため静音性に寄与します。
冷却に関しても、前後12cmファンを標準搭載していることからグラフィックボードをハードに使わない一般用途であれば十分です。
量販系BTOショップの中では、冷却と静音双方にこだわったケースと言えますが、よりこだわりたいならパソコンショップセブン以下、PCケースに複数の選択肢がある店で買う方が良いでしょう。
ツクモのゲーミングPC(G-GEAR)に関しては、前後12cmファンと共にサイドパネルに空気穴があるタイプとなります。

まとめると、部品の選定に無駄が少なく高品質なものが多く、PCケースも比較的優れています。その上、価格は安いです。
ゲーミングPCに関しては、定期的に何らかの部品の無償アップグレードなどのキャンペーンを行っており、それを利用すると安い場合があります。
また、即納品モデルがある場合があり、完成品ですがそのスペックに納得できれば通常よりもさらに安いです。

その他、細かい利点としては、カスタマイズで選択できるHDDに、低速回転(5400~5700rpm)のものが選択できることです。標準仕様も低速回転版HDDです。
低速回転版ではデータの読み書き速度がやや遅いかわりに、安定性、静音性、省エネ性に優れています。
HDDを、OSやプログラムを入れるメインのストレージとして利用する場合は、通常のタイプ(7200rpm)のほうが速度が出るのでメリットがありますが、メインをSSDにして、データ保存用としてHDDを利用する際は低速回転版HDDのほうがメリットがあると思います。
こういった細かい配慮があるのもツクモの利点です。

ツクモ eX.computer(一般用PC)
ツクモ G-GEAR(ゲーム用PC)

フロンティア(FRONTIER)

フロンティアも、選定している部品が高品質な傾向にあります。ツクモよりは目隠し部品が多いものの、SSDはCrucial製で、特に電源に関しては標準仕様のものでもこだわっています。
電源容量にかなり余裕のあるものを使っており、GOLD認証のように変換効率の良いものが選択されていたりします(BRONZE認証など通常のものもあります)。
ただし通常の商品は特別安くはありません。
おすすめは、フロンティアのトップページから見られる各種セールで買うことです。
セールは日常的におこなっており、モデルの入れ替えはありますが、気に入ったモデルが売り切れであっても、少し待てばまた入荷する傾向にあるように思います。
セールで買えるのはグラフィックボードの搭載しているゲーミングPC、グラフィックボードの搭載していない一般向けPCの両方があります。
特にゲーミングPCでは良いものが揃っており、フロンティアのセールではツクモ以上に安いのでもっともお薦めだと言えます。
完成品ではなく、カスタマイズで構成変更もできます。
注意点としては、セールに出ているモデルすべてがお薦めなわけではなく、ミニタワーの「MX」シリーズはあまりお薦めではなく(安いものの)、「GA」「GE」「GR」シリーズあたりがお薦めです。
前述したように、搭載しているケースファンの問題です。「MX」はミニタワーなので12cmケースファンが複数搭載していない可能性が高いと思われます。ただしホームページに表記が無いので定かではありません。
「GA」はミドルタワーの標準仕様で、価格も手ごろで前後12cmファンがついており、ツクモやドスパラのゲーミングPCのケースと同じような仕様です。デザインも私見ですがシンプルで良いと思います。
ただやはり欠点として挙げるならば、フロント(前)につけられるファンが1つだけということです。これはツクモもドスパラも一般的な量販系BTOショップのモデルだと大体そうなのですが、フロンティアではフロントに2つファンが付けられるタイプがあり、それが「GE」「GR」シリーズです。価格は多少高くなります。
「GR」は14cmフロントファンを2つ搭載できるため、かなり贅沢な仕様になります。冷却や静音性にこだわる人に向いています。ただし前面開放型なので、密閉構造の静音仕様ケースまでのような静音性は無いと思います。

【FRONTIER】

一般用途のPCであれば、フロンティアの価格コム限定モデルでも少し安く出ています。
ここでは主にグラフィックボードを搭載しないモデルが中心となります。

価格コム限定モデル

やや玄人向けの店

カスタマイズ自由度が高く、価格もやや高めの傾向がありますが、カスタマイズ自由度の高い店の中では価格が手ごろ、かつ選べる部品の品質も安定している店をいくつかピックアップしました。
価格に関しては同じ店でもモデルや構成によって割高だったり安かったりしますので、複数の店を比較することを勧めます。

パソコンショップセブン(PCショップSEVEN)

パソコンショップセブンは、前者2店よりカスタマイズ自由度が高いものの、割と選びやすい印象は受けます。
目隠し部品は少なく、選択できる部品の品質は安定しています。
通常の商品はやや高めなのですが、セールになっている商品は割と安いので、基本的にセール商品の中から選ぶことを勧めます。セールは日常的に行っています。
ケースに関しては前述のとおり、少なくともフロント12cmファン×2を搭載できるものがお薦めで、例えば「Silverstone Precision PS14」ならオプション料なしで選択できます。
ただし標準ではフロントケースファンは1つしか付いていないので、オプションで更にケースファンを追加したり、自分で後付けをしたりする必要があります。
カスタマイズ自由度はあるものの、基本的に、動かない部品の組み合わせでの注文はできないようになっているので、最低限の安全策はあります。
また、選択肢自体は豊富であっても、高級品の選択肢を除くとあまり選択肢が残らないこともあり、マザーボードは標準かワングレード上、グラフィックボードは求めるスペックのものの中から一番安いものかワングレード上、電源、SSD、HDDは求める容量のものの中から一番安いものかワングレード上、という感じになりやすいと思います。

パソコンショップSEVEN

レイン(Regin)

メモリのメーカーが分からないところ以外は、選べる部品の品質は安定しています。
選択肢が多いので初心者にはやや難しいかもしれませんが、良い品質のものを揃えている印象です。
静音PCに力を入れているために静音ケースの選択肢が豊富です。
※閉店した模様です。良さそうな店だったのですが...

http://www.regin.co.jp/index.html

テイクワン(TAKE-ONE)

同じくケースの選択肢が多く、静音ケースも揃っています。
この店は、選択するモデルによって、同じ構成にしても価格が異なるので、やや面倒ですが複数のモデルを選択し、それぞれ同じ、希望する構成にしてから価格を比較するのが良いです。
選べる部品はすべてメーカーと型番が公開されています。
変なメーカーのものはほとんどなく、選択できる部品はどれも一定の品質のあるものばかりです。

http://www.wonder-v.co.jp/

ストーム(STORM)

静音仕様のPCケースが揃っています。
多少、選べる部品の選択肢が良くない部分もあり、レインやテイクワンほど選択肢にしっくりとは来ないのですが、PCケースの選択肢として、また価格比較の意味でも紹介しておきます。
SSDは標準がサムスン製なので、オプションで選択できるWD Greenかインテル製のほうが良いような気がします。
マザーボードに関しても、安いモデルの中には「H110」のようなグレードの低いものが採用されているものがあり、負荷のかからない一般用途なら良いものの、3Dゲーム用途にはやや適さないかなという印象を受けます。
グラフィックボードにシングルファン仕様ではなく、冷却、静音に寄与するデュアルファン仕様のものを選ぶと高かったり、CPUファンに虎徹など定評のあるものの選択肢がなかったりと、選択肢の狭さを感じます。
ゲーミングPCとして売られているもの以外のモデル、「デスクトップPC」や「静音パソコン」でもグラフィックボードを搭載できますのでゲーミングPCとして使えます。

STORM

おすすめに載せなかった店

ドスパラ

まず挙げられるのはドスパラでしょう。BTOショップの中では知名度が高く、特にゲーミングPCのガレリアは人気のようです。
しかし、基本的に私はこの店をお薦めしにくいです。
価格コム限定モデルなど、特に安いモデルに関しては選択肢になり、私も人に良く薦めていましたが、それも価格によります。ツクモのエアロストリーム(一般向けPC)と比べてある程度安い場合はお買い得です。
それ以外の場合、特にゲーミングPCのガレリアはツクモやフロンティアに及びません。
ドスパラは目隠しパーツが特に多く、標準で選択されている部品の品質に不安がある上に、特にゲーミングPCにおいてパソコンの価格がツクモよりも明らかに高いです。
また、部品の選択肢もあまり良いとは言えず、例えばガレリアでは
・メモリ4GB×4の選択肢がある場合があり、8GB×2より値段が安い(ふつうは後者の構成が一般的で、おすすめでもあるが、コストが安いために前者の選択肢を用意している)
・SSD500GBまたは1TBが標準でついてくるモデルがあり、SSDの容量を落として節約しようと思っても出来ないか、あまり安くならない場合がある
・CPUの無償アップグレードキャンペーンが行われる時が多いが、グラフィックボードに対して明らかにオーバースペックである場合が多い
・標準の電源の品質に不安があるものの、アップグレードしようとするとかなり割高になり、ここでどうするか悩む人が続出

つまり目隠しパーツの多用や、メモリ4GB×4のようなやや感じの悪い選択肢を見る限り、品質よりもコスト削減路線であるように見えますが、一方で、SSD容量やCPU性能の無償アップグレードという、人によっては不必要なコストアップを行っている、というように見えます。
無償アップグレードと言いますが、そもそもの本体価格にその分のコストが上乗せされていると見た方がよく、逆に無償アップグレードに乗らない場合はその分損をするという見方のほうが正確だと思います。
ただしCPU性能がオーバースペックという事については、人によっては一概に無駄とは言えず、大容量SSDのキャンペーンにしても自分の必要性にあっていれば問題はありません。
もちろんこれは全体的な印象であり、パソコンを選ぶ際は個別のモデルについて検証したほうが良いですが、選択できるパーツの品質が低い傾向にあることは確かです。
特に電源に関しては、標準で選択されている物の品質に不安があり電源容量もぎりぎりの場合が多いです。
オプションで選択できる物も価格が高いにも関わらずあまり良い品質の物がありません。
逆に良い部分としては、SSDに関してはWD Blueシリーズというまともな選択肢があることです。
ドスパラは品質よりもコスト削減路線でありながら価格が高く、品質の不満を解消するためにアップグレードすると更に割高になりますから、基本的にお薦めはしません。

ガレリアではない、一般向けのPCに関しては価格次第で選択肢になります。
ドスパラの一般向けPC(タワー/ミニタワー)のメリットは、ツクモと同じく前後12cmケースファンが付けられることです。一般向けPCとしては、これは割と貴重です。
ただしミニタワーのMagnateは、標準ではリア(後ろ)のみファン搭載です。
サイドパネルには空気口がある点がツクモのエアロストリームと異なります。
そのため冷却性は十分と言え、グラフィックボードを後から積むことでエントリー~ミドルクラスのゲーミングPCとしても使用できます(ツクモのエアロストリームの場合はやや厳しいか)。
ただし、標準で選択されている電源の容量が少ないため、グラフィックボードを後から積む際には電源をあらかじめ十分な容量のものにアップグレードしておく必要があります。

価格コム限定モデル
http://kakaku.com/pc/desktop-pc/itemlist.aspx?pdf_ma=4005&pdf_Spec101=2&pdf_ka=1

マウスコンピューター(Mouse Computer)

大手なのでここも有名だと思います。
ここも目隠しパーツが多く、部品の品質にはあまり期待しない方が良いと思います。
オプションでの選択肢が少なく、より良い品質のものを選ぶことも難しいです。
一般用のPCであるLuv Machinesに関しては、12cmケースファンが搭載できないこともデメリットです。
価格は高めですが、価格コム限定モデルは少し安いです。それでもツクモなどに比べると高い感じです。
パソコン本体はそんな感じですが、大手という安心感と、サポートの充実さはメリットかもしれません。
サポートに力を入れているらしく、24時間サポートというものを行っているらしいです。
サポート料金が上乗せされて高くなっているという部分はあるかもしれません。

パソコン工房

ここは割と安めです。時々、商品がセールで値下げされますが、その時はそれなりに安い場合があります。
ただ、部品の品質は同じく期待できず、オプションで選択できる部品も微妙です。
強く疑問に思うのはCPUファンのオプションとして、価格の高めの水冷式しか選択できないこと、つまり手ごろな価格の空冷式のオプションが無いこと、そしてSSDのオプションにサムスン製SSDの選択肢しかないこと。
手ごろな価格でより品質の良い部品を選べるという選択肢が無いのです。
逆に良いと思う点は、ゲーミングPCのミドルタワー型モデル「R-Class」では、フロント12cmファン×2、リア12cmファン×1が搭載できることです。
しかしゲーミングPCのミニタワーモデル「M-Class」については12cmケースファンが1つしか搭載できず、冷却に疑問があるためお薦めできません。
一般用のミニタワー、ミドルタワーPCについても12cmファンを複数搭載できません。

2016年8月 9日 (火)

液晶ディスプレイ(モニター)の選び方

PC用の液晶ディスプレイ(モニター)に関して、色々と調べた事をまとめておこうと思います。
ここでは、主に普及価格帯(23インチで1~2万円台)の製品をターゲットとしています。
最後に、PC用ディスプレイのお薦めも挙げます。
2017年11月更新。

IPS液晶、VA液晶、TN液晶の違い

液晶パネルにはIPS方式、VA方式、TN方式と、大きく分けて三種類があります。
それぞれの特徴をざっと書きます。

IPS液晶はPC用ディスプレイでは主流の方式です。
もっとも色再現性が高く、鮮やかに表示します。また、視野角がもっとも広いです。
視野角とは、液晶を斜めから見ても色があまり変化しない角度の事を言います。
液晶を真正面から見ていても、液晶の端の方は必然的に斜めから見ることになるので、視野角が狭い液晶だと端の方が見辛くなります。
これは大きなサイズのディスプレイであるほど顕著です。
そのため、視野角が広いということは視認性の面で利点となります。
IPSの欠点は、バックライト漏れがあること、つまり黒の表現が苦手で、黒でも若干の光漏れがあることです。
明るく鮮やかな映像の表現が得意だと言えそうです。
IPS液晶の中でもいくつか種類がありますが、普及価格帯では主にLGのAH-IPSパネルが主流です。

VA液晶は、液晶テレビに多く使われています。
利点は、黒がしっかりと黒に表現されるため、コントラストが高いことです。
そのため、暗いシーンが得意で、そのようなシーンの多い映画やゲームに向いています。
欠点は、IPS液晶よりは色の再現性が低いことです。IPSより色がやや薄く出ます。
また、IPSと比べて視野角が狭いです。
VA液晶についてもいくつか種類がありますが、AUOのAMVA+パネルを使用した製品がもっとも画質的に優れているようです。
VA方式とは直接関係がありませんが、AMVA+パネルは前述したAH-IPSパネルよりも表面処理(アンチグレアのザラザラした表面処理)が滑らかなことが特徴で、やや映り込みはあるかもしれませんが映像が比較的くっきりとするのが特徴です。
このことからAMVA+パネルはAH-IPSパネルよりもぎらつき感が少なく、その分目に優しいという意見も良く聞かれますが、個人的に家でじっくりと比較した経験がないので、そこは良く分かりません。

TN液晶は、安価なディスプレイか、ゲーム用のディスプレイに使われます。
利点は、応答速度が速い事で、スポーツやゲームなどで速い動きのある映像を遅延なく表示するのに向いています。
欠点は、色再現性と視野角が、この3方式の中では一番劣ることです。
コストがかからないため、速い応答速度が必要になる特別な用途以外では、安いディスプレイに使われます。

一般的なPC用ディスプレイとしては画質の優れるIPSかVAが良く、ゲームをする人で特にFPSのように映像の応答速度を重視する人は、ゲーム用のTN液晶が良いでしょう。
IPSかVAかは、明るく鮮やかな(より正確な)色表現を重視したい場合はIPS、暗い映像の表現を重視したい場合、または少しでも目に優しいほうが良い場合はVA(AMVA+)という感じで良いと思います。

フリッカーフリーとブルーライトカット機能

フリッカーフリーとは、液晶のバックライトのちらつきを抑えてある事を示すものです。
現在主流のLEDバックライトで、PWM方式(光源を高速で明滅させる事で明るさを調整する方式)を採用したものはちらつきが目立ちやすくなります。
従来のCCFLバックライトの場合は消灯した際に残光が残るため、高速で明滅させた場合にLEDよりはちらつきが目立ちにくいらしいです。
フリッカーフリーは、PWM方式ではなくDC方式(電流の量によって明るさを調整する方式)を主に採用する事で実現しています。
最近ではほとんどの機種がフリッカーフリーを採用しています。
ネット上の書き込みを見ていても、フリッカーの眼への刺激を感じる人がそれなりに居るようです。
結論として、フリッカーフリーの液晶ディスプレイにこだわる必要はあろうかと思います。
参考URL: http://www.eizo.co.jp/eizolibrary/knowledge/eyestrain/

ブルーライトカット機能も、最近の液晶ディスプレイにはほとんど付いています。
ブルーライトとは、液晶の発する青色の光の内、短い波長(紫外線に近い波長)の光の事です。
これを長時間見つめると眼に対して刺激になるという説が一般的となっています。
しかし、現在主流のブルーライトカット機能というものは、単純にRGBの内の青色値を下げるというもので、結果として画面が黄色くなります。
青色を下げるだけなら手動でも出来るし、PCにディスプレイを繋げる場合であれば、例えばf.luxというフリーソフトを使ってブルーライトをカットする事ができます。ただし、ソフトで調整する場合は、ディスプレイのバックライト自体の光量は変わらないため、消費電力は変わりません。
私もこのソフトを導入して数日間試した事があります。
ブルーライトのカット率が高いほど、画面は黄色く暗くなります。
f.luxでは、その塩梅は色温度の形で調整できます。
個人的な感想ですが、画面が暗くなって視認性が低下した結果、かえって見辛いように感じました。
そのため画面の明るさを上げる事となり、なんだか本末転倒だなと感じました。
私にとって、眼に良い、眼が疲れにくい画面とは、視認性の優れる画面です。
光が眼に悪いからと明るさを下げ過ぎると視認性が低下するし、コントラストが強いのが眼に良く無いとしてもコントラストを下げ過ぎると視認性は低下します。
例えば、良くWEBではコントラストを弱めるために白地にグレーの文字で文章を書いてあることが多いですが、薄いグレーでは黒よりも読み辛く感じます。
ネット上で見ているとブルーライトカットの恩恵を感じる人も、少しは居るようです。
ブルーライトカットの有効性について結論は出ませんが、少なくとも手動で調整できる以上、特別必要のある機能だとは言えないと思います。

ただし、フィリップス(Philips)ではsoft blue technologyという名称で他メーカーには無い特徴のブルーライトカット機能を搭載した液晶ディスプレイを出しています。
これは単純に青色を下げるのでは無く、青色の中の短い波長部分を、青色の中のより長い波長に置き換えるというものです。
青全体の成分は減らさずに、短い波長部分のみをカットするという事です。
こうする事で、青色を維持する事ができ、画面の見た目の変化(黄色画面への移行)が少ないという謳い文句です。
実際に現物を見てきたのですが、確かに一見するとブルーライトカット機能が働いていないのと同じような、違和感の無い画面でした。
しかし、他の並べてある液晶と比べてみると、他の液晶では普通の青の画面が表示されている所、フィリップスの画面では水色に近い青の画面になっていました。
逆にフィリップスの画面を見慣れてから他の液晶を見ると、他の液晶は全体的に紫がかった青味が強いと感じました。
フィリップスの画面は強い青が出ないので、眼に優しそうに感じました。
どちらが正しい色なのか、感覚的には分かりませんでした。
しかしフィリップスのこのブルーライトカット機能はオフに出来ない機能なので、購入する時は注意した方が良いと思われます。

VESAマウント対応

VESAマウント対応とは、液晶ディスプレイにモニターアームを取り付ける事が出来るという事です。
アームは机を挟んで固定したり、壁に付けたりして固定します。
普及価格帯の多くの液晶ディスプレイでは、スタンドは前後に多少振る事ができるくらいで、高さ調節ができません。
液晶ディスプレイを目線に対して適切な高さに設置する事は、疲れにくい作業環境を整えるための一つの要素です。
購入した液晶ディスプレイの高さが合わなかった時、VESAマウント対応であれば別途モニターアームを購入して付け替える事が出来ます。
高さだけでは無くその他の可動範囲もあり、また、机の上に設置しないので、机の上がすっきりするというメリットがあります。

店頭で現物を見比べる時の注意点

実際に現物を見比べる事でどれだけの事が分かるのか、私は疑問です。
というのも、そもそも物を比べる時は前提条件を同じにしなければいけません。
例えばiPodなどのオーディオプレーヤーを比較する際は、全ての音質補正機能をオフにして比べないと、その機種の素の姿が分かりません。
実際に店頭で液晶ディスプレイの設定を見てみたのですが、機種ごとに設定がバラバラも良いところでした。
どの店舗でもおそらく設定はバラバラで統一されていません。
そこの店舗では設定が統一されていないこともあって、機種ごとの画面の見た目に大きな違いがありました。
そこで私は設定を変更し直し、できるだけ統一してからいくつかの機種を比べました。
設定を統一すると、画面の見た目の違いがあまり分からなくなります。
正直、慣れない人が見比べようとしても違いが分からないんじゃないかな、と思います。
私も慣れない人だったので、今まで色々な店舗で液晶ディスプレイを見て来ましたが、あまり違いが分かっていませんでした。
ただし、今回は少し慣れたのか、設定を統一したうえで色々と見比べて分かった事が多かったので、次の項目で記しておこうと思います。
このような自身の経験から、実物を見ても分からない事は多いと思うし、そのためネット上の情報やメーカーの信頼性というのも判断の材料としてやはり重要だと思いました。

IPS液晶のメーカーごとの比較(主観)

各メーカーのIPS液晶を比較をした感想を書きます。
詳しく見比べて分かって来た事ですが、メーカーごとに確かに違いがあります。
しかし、目の見え方には曖昧で主観的なところが多く、見るタイミングによって見え方が違ったりもします。
ディスプレイの表示品質を正確に比較することは難しいので、あくまでも参考程度にして貰えればと思います。
ここで書くことは、ただ「何となく」そう感じたのだ程度に思っていただければと思います。

私が優れていると思ったのは、VIEWSONICとASUSです。
ちなみにEIZOは価格帯が違うため見比べていませんが、予算が合うなら第一候補に挙げられると思います。
あまり印象が良くなかったのはIO DATAです。
その他のメーカーはあまり良く見比べていませんが、何となく感じるのは、やはり専門メーカーのものは優れているし、得意とするメーカーとそうでないメーカーがあるという事です。
VIEWSONICとDELLは共にアメリカのメーカーですが、ディスプレイで実績があり有名です。
LGはIPS液晶パネルの内部供与(パネルを子会社もしくは関連会社で生産しているという事)を受けて生産しています。
BENQもVAパネルの内部供与を受けています。
AOCも同様。
PhilipsはかつてLGと共同で液晶パネルの生産工場を作った経緯があります。
信頼性や技術力という観点から言うと、まず、これらのメーカーを候補にするのが良さそうです(勿論、ここに挙げた以外にも良さそうなメーカーはあるかもしれません)。
IIYAMAに関しては、このメーカーのIPS液晶についてはフリッカーフリーでは無いので候補になりません。VA液晶に関しては候補になります(2016年夏時点)。

実際に見比べた感想ですが、まずIO DATAはあまり印象が良くありません。
画面が青みがかっている機種が多く、全体的に発色が優れません。
文字がくっきりしません。
VIEWSONICとASUSは、発色が優れていました。
どちらがより優れているかは、いくら比べても分かりませんでした。
もうひとつ気付いた事があり、VIEWSONICはフィルム(パネル)ごしに文字を見ているのでは無く、文字がパネルの表面まで浮き出ている感じがありました。
特に視野角を変えながら見ると良く分かるのですが、斜めから画面を見ても文字が霞む事無く、見え方に変化がありません。
文字がパネル表面に直接印字されているかのような実物感があります。
ASUSもVIEWSONICには及ばないかも知れませんが、斜めから文字を見ても、見え方にあまり変化がありません。
逆にIO DATAは、奥まった所に文字が表示されているように見え、斜めから見ると、フィルターごしに文字を見ている感が強くなります。
IO DATAの表示品質については、採用しているパネルの品質の影響もあるかもしれません。
現在、多くのメーカーは普及価格帯のIPS液晶にはLG DisplayのAH-IPSパネルを採用しているのですが、IO DATAのIPS液晶にはADSパネルという、中国BOE製のパネルが採用されています。
これは新興のメーカーであり、恐らくLG製のパネルよりも安い価格で卸しているものだと思われます。
PRINSTONのIPS液晶にもこのADSパネルが採用されています。

ここまでは素の状態での比較でしたが、次に各メーカーの画質補正機能を見ていきます。
ASUSとPhilips、VIEWSONICにはシーンごとに画像を最適化する画像補正機能がついています。
いくつかのプリセットの中から一つ選ぶと、その後自動で画像を補正してくれます。
画像を解析しながら最適化を行うらしく、単純に元々設定された値にするだけの機能ではありません。
この機能を弄るとかなり見た目が変わりますので、ディスプレイを比較する際にはこれを考慮する必要があります。
特にASUSのシーンモード(風景画に適したモード)と、Philipsのインターネットモード、ゲームモードは発色をかなり強化していました。
店頭で見る限りは断トツで綺麗で発色の良い画面だと感じます。
しかし、それは本来の画質を補正で強化しているからであって、オリジナルのソースを脚色したものだと思います。
店頭で見る限り、明らかにリアリティが増します。
しかしそれが本来の色を再現しているかというと、少し強調し過ぎている所があるのかもしれません。
特にASUSのシーンモードは風景画用との事なので、特別にダイナミックな画質にしてリアリティを向上させるように補正しているのでしょう。普段は使わないと思います。
しかし、私が見た店舗ではこのモードで展示してありました。
シーンモード以外のモードでは、発色は地味、というより普通でした。
(後で分かった事ですが、風景写真というものはコントラストを上げる事で、リアリティが増します。その他の画像は逆に不自然になります。なので、風景画像に限っていえば、ASUSのシーンモードは使える機能です。ただ、手動でコントラストを上げるだけでもかなり見栄え良くなります。)
明るい店頭で見るからこそ、ノングレアディスプレイの発色が地味に見えてしまい、補正された画像及びグレア液晶が美しく見えるのでしょうか。
画像補正機能も+αとしてあれば良いですが、店頭での見た目の良さに騙されない方が良いのかなと思います。
店頭で実物に触れても分かる事以上に騙される事の方が多い気がします。

ASUSはそれに加えてVivid Pixelという、文字や画像のボケを解消してシャープにする機能が付いたものがあります。
店頭で試してみましたが、普通の写真に使うと、あまり違和感無くシャープになるようです。
こういったものは一定以上にボケた写真にはあまり効かないかも知れません。
文字も多少はシャープになるかな、と思いましたが、もともとボケていない文字なので一見して良く分かりません。
ASUSのディスプレイはこのように、あれば使えるかもしれない画像補正機能が多彩な上、本来の液晶ディスプレイの品質も割とまともな様に見えます。

もっとも、前述したとおり、液晶ディスプレイに限らず、製品は見た目だけで良し悪しを完全には判断できません。
メーカー側が見た目で分からないところにこだわっている場合も勿論あります。
この項目では、見た目で分かる表示品質を直接比較しましたが、素人に分かる事には限界があるので、最終的にはやはりメーカーをどれだけ信頼できるかという点が大きいのだと思います。

超解像技術

IO DATA、LG、AOCなどには超解像技術と呼ばれる機能を搭載したモデルがあります。
超解像技術とは、解像度の低い画像をアップスケーリングする(解像度の高い画像に引き延ばす)際の画像補完技術です。
ディスプレイの解像度に満たない画像や動画でも、拡大した時に違和感なく再生させるための技術で、テレビの分野で進んでいます。
PC用液晶ディスプレイでは、画像の入力から表示までに速い応答速度が求められるため、テレビのような、応答速度が遅くなりがちな高度な超解像技術を採用するものはありません。
コストの問題もあるかと思います。
そのため、PC用ディスプレイの超解像技術はテレビのものと比較して簡易的なものとなります。
低解像度の画像を扱う事があるのであれば、超解像技術はあれば便利かもしれません。
特にゲーム画面で効果があるようです。
そのため、店頭での比較用のデモでは効果の高いゲーム画面を映していると思います。
前述したASUSのVividPixelよりは、より低解像度の画像の補正に向いている機能かと思います。
ただし、実際にどの程度効果があるのかは分かりません。
ネット上では、効果が無いという意見の人も、効果があるという意見の人もいます。
店頭でのゲーム画面のデモを見ると、結構違っているのが分かるので、やはりゲームには良いのだと思います。

PC用のグラフィックボードでも超解像技術と似た画像補正機能は付いています。
また、動画再生ソフトの中に、超解像技術またはそれに似た技術を使えるものがあります。
仮に本格的に画像補正して再生したいのなら、それらの機能を使えば良く、そうするとディスプレイ付属の中途半端とも言える超解像技術は必要無い部分もあるかもしれません。
ただし、グラフィックボードの機能は特定の動画及び画像にしか作用しない(動画再生支援機能に対応したアプリ——動画再生ソフト、FLASH動画や3Dゲームなど——上でのみ動作)というデメリットがあります。
しかし、Windows10からはグラボによる再生支援に対応したアプリが増加しているようです。

色々と書きましたが、私は素人なので超解像技術の詳しい事は分かりません。
私の知り得た情報を可能な限りまとめているのみです。

広色域ディスプレイについて

安い液晶ディスプレイの中でも広色域をうたう商品が出てきています。
しかし、sRGB比で色域が広いほど、発色が鮮やかになる代わりに色の正確性は落ちます。
本来よりも色が濃く表示されるということです。
広色域のほうが映像が綺麗だと感じる人が多いようですが、あまり広色域すぎると映像によっては不自然になりかねませんし、注意すべき点だと思います。
調節で色の濃さを抑える、ということも難しいです。
ディスプレイ付属のICCプロファイルをWindowsに適用すれば、カラーマネージメントに対応しているソフトでの画像・映像のみ、色味が補正されてより正確な色表現をできるようになります。
しかし、カラーマネージメントに対応していないソフトも多いので、より正確な色表現ができるソフトとできないソフトが混在することになります。
これはWindowsの欠点であり、Macの場合は広色域ディスプレイを導入しても全てのソフトでより正確な色表現ができます。

安価なディスプレイで特に広色域なものとしてPhilipsの「E-Line 246E7QDSB/11」があり、レビューを見る限りでは映像が綺麗で価格が安いことから人気なようです。
しかし、上記のような理由から私はこれを一概には薦められないと思います。
Philipsへの信頼性もこの商品を見た時から揺らぎ(もともと特別に信頼はしていないものの)、色の表現に関する何の説明もないままにこういう商品を出すような、やはり「普通」の企業なんだなと思いました。
一番疑問に思うのは、商品ページにて「広色域だから色の再現性が高い」というような宣伝文句を記載していたことで、何の根拠があってそんなことを書くのかなと思いましたが、自然風景に関しては、パソコン上の画像データの色味を正確に表現するよりも濃い目に表現した方が、実際の風景に近く見えるということを言いたいのかもしれません。
いずれにせよ不正確で誤解を招く宣伝文句だと感じます。
もっとも、だからと言ってPhilipsの製品の全てが駄目だと思っているわけではありません。
単に商売っ気がある普通の企業ということで、他社に比べて特別品質面で劣っているとは思いません。
広色域ではない普通のパネルを採用したものであれば万人に薦められる選択肢になると思います。

ゲーム用のTN液晶ディスプレイに関しては、ゲーミングPCの選び方内のゲーム用液晶ディスプレイ(ゲーミングモニター)でおすすめを紹介しています。
ここではIPS液晶とVA液晶のおすすめをいくつかピックアップします。
画面の大きさは21.5型がややコンパクト、23~24型が通常、27型が大きめという分類になると思います。
ここでのお薦めでは、手ごろな価格の21.5型と、標準サイズの23~24型を取り上げます。
また、壁掛けやモニターアームへの取り付けを検討しているなら「VESAマウント対応」のものを、ディスプレイにスピーカーが内蔵されていた方が良い場合はスピーカー内蔵のものを選択します。
ディスプレイ内蔵のスピーカーは音質が悪い傾向にあるため、スピーカーが必要な場合でも別途スピーカーを購入してパソコンと接続すればより良い音質で音を鳴らせます。
デジタル映像入力が2つあるモデルもあり、この場合パソコンとゲーム機を同時にディスプレイにつなげるといったことができます。

IPS液晶

IPS液晶では普及価格帯の場合、AH-IPSパネル採用モデルが一番良い選択肢です(主流です)。

ASUS製の23型または21.5型
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※HDMIケーブルが別途必要なのと、デジタル映像入力は1つのみ。

次に、やや安価なLG製の23.8型
LG モニター ディスプレイ 24MP48HQ-P 23.8インチ/フルHD/IPS 非光沢/HDMI 端子付/HDMIケーブル同梱/ブルーライト低減機能
現在13980円の10%OFFクーポン付き
※デジタル映像入力は1つのみ

LG製の21.5型
LG モニター ディスプレイ 22MP48HQ-P 21.5インチ/フルHD/IPS 非光沢/HDMI端子付/ブルーライト低減機能
現在11907円の10%OFFクーポン付き
※デジタル映像入力1つのみ

Philips製の23型
http://kakaku.com/item/K0001002576/
現在12980円
※ソフトブルーテクノロジーにより、色味が少し変わっている可能性に注意。

少々高いかもしれませんが、Viewsonic製
http://kakaku.com/pc/lcd-monitor/itemlist.aspx?pdf_ma=233&pdf_Spec030=1&pdf_Spec038=1

VA液晶

VA液晶ではAMVA+液晶が良いですが、IIYAMAとBenQからしか出ておらず、IIYAMAに関してはパネルの種類が「AMVA」なのか「AMVA+」なのか定かではないため、基本的にBenQがお薦めです。価格も安いです。

23.8型
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21.5型
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BenQのAMVA+モニターはNTT-Xストアで時々安く売られます。